スーパー大麦で排便回数、排便量が増加、便中の毒素低減も

 実際、スーパー大麦を便秘気味の人18人に4週間食べてもらう試験で、このスーパー大麦の排便作用が確認されている。

 この試験を行った松井教授は、「スーパー大麦を食べなかったときに比べ、排便回数も(グラフ3)、排便量も増えた。また、糞便中の短鎖脂肪酸の割合や腸内細菌の種類を調べたところ、スーパー大麦を食べて2週間後に、腸内フローラの分布が大きく変わった(グラフ4)。これは、スーパー大麦により腸内環境が劇的に変化したことを表している」と話す。

グラフ3 スーパー大麦を食べると排便回数がアップ
グラフ3 スーパー大麦を食べると排便回数がアップ
20歳以上65歳未満の、排便回数が週3~5回の健康な男女18人にスーパー大麦を1日12~48g含む食品を毎日4週間食べてもらい、食べる前、2週目、4週目、食べ終えてから2週目の排便回数を見た。結果、スーパー大麦を食べていた2週目と4週目で排便回数が増加した。(データ:日本農芸化学会学術集会 2016年)
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グラフ4 スーパー大麦を食べると腸内フローラの分布が改善
グラフ4 スーパー大麦を食べると腸内フローラの分布が改善
20歳以上65歳未満の、排便回数が週3~5回の健康な男女18人にスーパー大麦を1日12~48g含む食品を毎日4週間食べてもらい、食べる前、2週目、4週目、食べ終えてから2週目の糞便中に含まれる細菌の種類を解析した。結果、スーパー大麦を食べている間は日和見菌ながら善玉菌と同様に有用な働きをするバクテロイデス(Bacteroides)の比率が増え、同じく日和見菌ながら悪玉菌と同様な働きをするクロストリジウム・サブクラスターXIVa(Clostridium subcluster XIVa)が減った。また、2週目では善玉菌のビフィズス菌(Bifidobacterium)の比率が増加した。(データ:同上)
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 この結果だけでスーパー大麦が大腸の奥に“効いている”のかどうかは分からない。この点について松井教授は、次のように話す。

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