「明・元・素」の言葉を使う

 ストレスを溜めないことと同時に、ポジティブでいることも大切にしています。言葉遣いもその1つです。「暗・病・反(あんびょうたん)」という表現がありますが、そうした言葉はできるだけ使わず、「明・元・素(めいげんそ)」の言葉を使うように心がけています。

マイナスな言葉を発すると、聞いた人は誰だって嫌な気分になりますよね
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 「暗・病・反」の言葉とは、例えば、「どうせダメだよ」「そんなの無理に決まっているよ」「つまらないな」といったネガティブな言葉です。こうした否定的な言葉は、人に向かって発したとしても、脳は自分に言われているように感じるのだそうです。そして、だんだんとストレスを溜めていく。

 「明・元・素」はその逆で、明るく、元気で、素直な言葉です。「やってみようよ」「なんとかなるよ」「面白いね」といった言葉ですね。こんな肯定的な言葉を使っていると、相手も、自分も、ポジティブな気持ちになれます

 これはリクルート時代から実践していました。私は営業でしたから、会話で盛り上げて、相手に「分かったよ、井上くんの提案通りにやってみよう」と言ってもらわなければいけない。そこで「暗・病・反」の言葉を使っていては、相手をポジティブにすることはできませんよね。自分自身も、「暗・病・反」の言葉を使う人との会話は、心地よくないと感じます。ですから、まずは自分から「明・元・素」の言葉を使うようにしてきましたし、今もそれを心掛けています

(まとめ:田村知子=フリーランスエディター)

井上高志(いのうえ・たかし)氏
ネクスト社長
井上高志(いのうえ・たかし)氏 1968年生まれ。91年青山学院大学経済学部卒業後、リクルートコスモス(現コスモスイニシア)に入社。リクルート(現リクルートホールディングス)への転籍を経て、95年に退社し、ネクストホームを創業。97年ネクストを設立し、不動産・住宅情報サイト「HOME’S」のサービスを開始。2006年東証マザーズ上場。2010年東証一部に市場変更。2011年からはアジアにも進出。現在は世界46カ国にサービスを展開している(2016年9月時点)。

この記事は日経Gooday 2016年9月28日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。