布団の中は33±1℃が理想的

 睡眠中は体温が下がる。このため、掛け布団には必要以上に体温を下げないための保温力が求められる。寝心地に関係するのは、寝床の中の温度と湿度だ。

 「理想は温度が33プラスマイナス1℃、湿度が50プラスマイナス5%。これは1年中いつでも変わりません。つまり、この数字になるように掛け布団の種類などで調整すればいいわけです」(志村さん)

 東京西川は、平均年齢22.5歳の女性6人に参加してもらい、寝床の中の温度と睡眠の質との関係を調べた。布団の中の温度が33℃のときが、ノンレム睡眠(深い眠り)の割合が多い結果となり、最も睡眠の質が良かったという(下図)。

布団の中を33±1℃に保つと快眠につながる
平均年齢22.5歳の女性6人に参加してもらい、寝床の中の温度と睡眠の質との関係を調べた。布団の中の温度が33℃のときが、ノンレム睡眠(深い眠り)の割合が多い結果となり、最も睡眠の質が良かった。図中の睡眠の割合を示す数値はモニター6人の平均値。(西川産業日本睡眠科学研究所と橋本生理人類研究所の共同研究より)
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 ちなみに東京西川では、室温が15℃前後のときは羽毛の掛け布団、20℃前後のときは真わたの掛け布団を勧めている。

 これから夏になると、最低気温が25℃より下がらない熱帯夜も多くなるだろう。そうなると掛け布団なんて必要ない気もするが、「掛け布団を使わないことは夏風邪の原因になります。いくら暑くても掛け布団を、最低でもお腹にタオルケットくらいは掛けてください」と志村さん。汗を吸ってもらうために、パジャマもきちんと着たほうがいい。

 寝具によって睡眠の質は大きく変わってくる。体に合わない枕や敷き布団を使っているため、不眠症になることもある。毎日の睡眠に満足していない人は、思い切って寝具を見直してみるのもいいだろう。

志村洋二(しむら ようじ)さん
東京西川 日本睡眠科学研究所 課長
志村洋二(しむら ようじ)さん 1986年 東海大学工学部卒業。同年西川産業株式会社(東京西川)入社。研究開発室に所属し、主に健康関連商品の開発に従事。社内認定資格「スリープマスター養成講座」において健康寝具のて講師を務める。2014年R&D室 日本睡眠科学研究所課長。現在は、主に大学や医療機関と、寝具の違いが睡眠の質に与える影響などの共同研究に携わっている。
志村洋二(しむら ようじ)さん
東京西川 日本睡眠科学研究所 課長
志村洋二(しむら ようじ)さん 1986年 東海大学工学部卒業。同年西川産業株式会社(東京西川)入社。研究開発室に所属し、主に健康関連商品の開発に従事。社内認定資格「スリープマスター養成講座」において健康寝具のて講師を務める。2014年R&D室 日本睡眠科学研究所課長。現在は、主に大学や医療機関と、寝具の違いが睡眠の質に与える影響などの共同研究に携わっている。

この記事は日経Gooday 2016年5月19日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。