昔、「男女平等にしたら、ほとんどの男はあぶれるじゃないか」という議論があったんですよ。でも、すでに何割かの人は結婚しなくなっていますから、もはや「全員が結婚しなきゃ」という無茶なことを考える必要はない。そろそろ男女平等にしてもいい時代になったと言えますよね。

 「結婚しないといけない」なんて、ただの思い込みです。そもそも、「同じ男女が、一生」とかってあり得ないから(笑)

 でも、人間は群れて生きるものだから、家族は必要。ただ、家族の形は色々あっていいと思うんです。

 私が提案しているのは、気の合う人同士が集まって「今日から私たちは家族です!」と宣言して、認められるような制度をつくること。例えば、仲のいい女性が2~3人一緒に住んで、それぞれ彼氏がいるとか。男2人とか、女2人に男1人とかでもいい。性別も立場も問わず、好きな人同士で家族をつくる。しかも、「一生一緒にいなきゃいけない」という縛りはなくて、一緒に暮らす必要もないし、セックスする相手じゃなくてもいいんです。

 そして、家族で居続ける意志があるか、定期的に公的機関が確認する。そもそも、なぜ男女の組み合わせだけが、結婚を認められているのでしょうか。公的機関が、結婚の神聖性を担保しているからこそ、大きなひずみが生じているんです。配偶者へのDVやモラハラ、児童虐待のようなね。

差別の原因は、「差別したい」という嫌らしい根性があるから

「人を見下すことによって自分を引き上げたいという人間は案外たくさんいるんですよ」
「人を見下すことによって自分を引き上げたいという人間は案外たくさんいるんですよ」
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 家庭の在り方と会社の在り方は、完全にパラレルです。会社は男性中心の社会で、住宅地は主婦ばかりというふうに、きっちり分かれている。これは異常です。この異常な状態が、いまだに普通に受け止められていることが信じられない。

 女性差別が続く限り、家庭の問題は解決できないでしょう。けれども、この改革は非常に難しい。

女性差別は、なぜ起こるのでしょうか?

 これは女性を差別しているんじゃないんです。性別を口実にして、人を攻撃して、差別しているんです。

 つまり、「差別したい」というものがまずあって。人を自分より見下すことによって自分を引き上げたいという、嫌らしい根性のある人間がたくさんいるということです。

 外国人だとか、女だとか、ホモだとか、トランスジェンダーだとか、色々口実をつけて差別するんです。差別の理由は、何でもいい。

 問題は、「差別したい」という嫌らしい根性。この根源は何かというと、「罪悪感から生じる自己嫌悪」です。この苦しみをごまかすために、「自分はちゃんとしているんだ」ということを証明しようとして、「誰かおかしな奴」を見つけて攻撃しているんです。これが差別の本質です。

ここでも「罪悪感」が出てきましたが、全部繋がっているんですね。

 繋がっています。日本社会は、罪悪感によってドライブするシステムで成り立っていますからね。職場も、家庭も、問題の根幹は同じなんです。

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