まだまだ男盛りの中高年に容赦なく襲いかかる体の悩み。医者に相談する勇気も出ずに、1人でもんもんと悩む人も多いことだろう。そんな人に言えない男のお悩みの数々を著名な医師に尋ね、その原因と対処法をコミカルで分かりやすく解き明かす。楽しく学んで、若かりし日の輝いていた自分を取り戻そう。

かつて日本には「頑固じじい」がいっぱいいた。眼光鋭く、額には深いしわが刻まれ、口を「への字」に曲げながらオレたちをいつも怒鳴りつけていた。
そんな怖ろしい「頑固じじい」でも、時折違った表情を見せることもあった。初めて誕生した孫が、かわいらしい仕草をしたときなど、緊張した表情が和らぎ、しっかり結んでいた口もとが緩んでくる。そんな顔を見て「へえ」と思ったものだ。
顔には感情を表情として表す筋肉がある
このように人間は、顔に豊かな感情が現れる動物だ。そして、その表情を作り出している筋肉が「表情筋」である。顔面、頭部、首の一部にある皮膚を動かす筋肉で眼のまぶたを動かしたり、食事のときに口を動かしたりする役割も担っている。
毎日、人々のコミュニケーションに重要な役割を果たしている表情筋だが、あまり酷使し続けると、やがてあの「頑固じじい」のように、顔の印象が大きく変わっていくこともある。
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