アルコールが脂肪肝の直接の原因に

 どうやら、脂肪肝を甘くみてはいけないようだ。浅部先生によると「脂肪肝の原因は主にカロリー過多の食事や慢性的な運動不足のほか、アルコールそのものが原因になる」という。

 「アルコールは太らない」どころか、脂肪肝を誘発する直接の原因だったとは! 左党にとっては「えーっ!」と叫びたくなるような話である(筆者だって叫びたい)。

 「脂肪肝には大量飲酒が原因のアルコール性脂肪肝と、肥満、脂質異常、糖尿病が関与する非アルコール性脂肪肝の2タイプがあります。一般に非アルコール性脂肪肝の患者の方が多いのですが、“酒飲み”の方の場合は、前者である可能性が高いといってもいいでしょう」(浅部先生)

脂肪肝とは、肝臓の肝細胞に脂肪(特に中性脂肪)が蓄積した状態を指す。脂肪肝は大きく、「アルコール性」と「非アルコール性」に分けられる。さらに非アルコール性脂肪肝は「単純性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」に分類される
脂肪肝とは、肝臓の肝細胞に脂肪(特に中性脂肪)が蓄積した状態を指す。脂肪肝は大きく、「アルコール性」と「非アルコール性」に分けられる。さらに非アルコール性脂肪肝は「単純性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」に分類される

 アルコールが脂肪肝の直接の原因になり得るということがわかったところで、次に知りたいのが脂肪肝へとつながる理由である。「エンプティカロリー」とまで言われることがあるアルコールと、脂肪肝の関わりはいかに?

 ちなみに、お酒が「エンプティカロリー」と言われる理由については、「「お酒で太る」はホント? ウソ?」の回で紹介したので、詳しくはそちらをご覧いただきたい。かいつまんで説明すると、アルコールは1g当たり7.1キロカロリーになるが、そのうち約70%は代謝で消費されるため、体重増加作用は少ないと考えられているのだ。

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