接待続きで「お酒三昧」の日々を送る人も少なくないだろう。プライベートとビジネスで酒席が続くと気になるのが「口臭」だ。左党であれば、家族から「口が臭い」と言われた経験をお持ちの方も少なくないだろう。口臭は、自分では分からないだけに、対策を怠りがちになる。そこで今回は、口臭対策についてまとめた。

 酒を飲んで帰った夜、家族から「口が臭い!」と嫌がられたり、深酒した翌朝、酒臭いことを女子社員から指摘された経験は、左党であれば誰しも経験があるのではないだろうか?

アルコールは口臭を悪化させる?

 泥酔して歯磨きをしないまま寝てしまったり、酔っ払って歯磨きをおざなりに行っていたりするためか、大量飲酒が習慣化している左党の多くに見られるのが、顔をそむけたくなるような「口臭」だ。酒を飲んで「アルコール臭く」なることは実際にあるが、それよりも大きな問題となるのが、「生臭くすえた臭気を放つ強い口臭」である。こうなると周囲にいる人たちにとって「口害」以外の何ものでもない。

周囲に「口が臭い」と言われないようにするためには、何をすればいいだろうか(©Ion Chiosea-123rf)

 はたしてアルコールは口臭を悪化させる原因となるのだろうか? 神奈川歯科大学 大学院歯学研究科 口腔科学講座 社会歯科学分野で教鞭を取る山本龍生教授にお話をうかがった。

 「強い口臭の原因はアルコールに限ったことではありません。口臭の原因の多くは『歯周病』が関与していると考えられています。歯周病に罹患して口臭がひどくなるのは、歯周病菌である嫌気性菌が口内で繁殖し、臭いの元となる硫化水素やメチルメルカプタンといった臭気ガスが発生するからです」(山本教授)

 歯周病は歯の周辺の組織に起こる疾患の総称を指す。山本教授によると「歯周病の原因は口腔内の細菌とそれらが作り出したものが含まれる歯垢」だという。歯垢は歯と歯肉の間にある歯周ポケットに入りこんで炎症を起こし、やがて歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう、言わば「細菌の温床」。放置しておけば、大切な歯を失うことになりかねない。厚生労働省の調べによれば、55~74歳までの歯周病罹患率は50%以上にもなるという(平成23年 歯科疾患実態調査より)。