歯型やひび割れのある舌は要注意

 鏡の前で、舌をべーっと出してみよう。チェックポイントは舌の色、形、大きさ、舌に付着する白っぽいこけのような「舌苔」(ぜったい)の有無、湿り気、動き、色など。たとえば健康な人の舌は、淡いピンク色で、口の中にすんなり納まる程よい大きさ。舌の表面には白っぽい舌苔が全体にうっすらとつき、適度に湿っている。動きも滑らかだ(写真1)。

写真1◎ 正常な舌(提供:丁氏)
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薄いピンク色で、適度に湿り、白い舌苔にうっすらと覆われている。

 一方、“難ありの舌”にはどんなものがあるか。たとえば、舌の側面に歯型がくっきりついた「歯痕舌」(しこんぜつ、写真2)は、ビールの飲みすぎなどで起こることが多い。体内にたまった余分な水分が体に悪さをする「水毒」の状態。歯型がつくのは、舌自体がむくんで歯の圧迫を受けるからだ。「放っておくと、いずれ腎臓や肝臓の機能に問題が起こってくる」と丁氏は注意する。

写真2◎ 歯痕舌(提供:丁氏)
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体内の水分の巡りが悪くなり、舌自体がむくみ、歯型がついている。心臓や腎臓の機能低下も疑われる。

 また、舌にひび割れがある「裂紋舌」(れつもんぜつ、写真3)の場合は、体が水分不足で消耗している可能性がある。「免疫機能が低下したときに見られることが多い。漢方での経験の蓄積から、アレルギーや膠原病(こうげんびょう)との関係も疑われますので、気を付けてください」と丁氏。

写真3◎ 裂紋舌(提供:丁氏)
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日照りの後のひび割れのように亀裂が入っている。水分が不足し、体が消耗している。膠原病との関係も疑われる。

 他にも、舌の色が紫色や暗赤色だったり、舌の裏側の静脈が太く拡張していたりするなら、血液の流れが滞っているサインだ。