自社農園でニンジンを無農薬栽培

 このように、ソラノイロでは一杯のラーメンにたくさんの野菜を使用するが、そのなかでも鍵となるのが「ニンジン」だ。かつて宮崎氏は、ホテルでニンジンジュースを飲んで、その旨みと甘みの強さに驚いた経験がある。「この味わいはラーメンにも使えるのではないか」――この発見が「ベジソバ」につながることになった。

 現在は、自社農園である「ソラノイロ農園」を島根県で立ち上げ、ニンジンを無農薬で栽培しているという。トッピングしているニンジンを食べると、素材そのものの自然な甘さに驚かされる。

正統派・中華そばも素材にこだわる

昔ながらの「特製中華そば」1050円。ベジソバではなく、通常の中太のちぢれ麺を使用している
昔ながらの「特製中華そば」1050円。ベジソバではなく、通常の中太のちぢれ麺を使用している
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 「ベジソバ」のイメージが強い「ソラノイロ」だが、正統派の「中華そば」も人気だ。懐かしさを感じつつも、素材の良さが随所に感じられるラーメンだ。スープには熊本の地鶏「天草大王」と豚げんこつを使った動物系スープに、カタクチイワシ、昆布、鰹節やキャベツ、トマト、ニンジンなどの野菜を加えて作っている。タレには長野県の丸正醸造の「原料だけで造った醤油」に、チャーシューの煮汁などをブレンドして作っている。麺は2種類の小麦粉をブレンドした、小麦の風味がしっかり感じられる麺だ。

 一般的なイメージでは、中高年の男性ならば、ヘルシーなベジソバより、慣れ親しんだ中華そば選択する人が多そうだが、男性のベジソバのオーダー率も高いという。

厨房で腕を振るう、本店「ソラノイロ japanese soup noodle free style」副店長の塩田剛基氏
厨房で腕を振るう、本店「ソラノイロ japanese soup noodle free style」副店長の塩田剛基氏
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 副店長の塩田剛基氏は、「全体の注文数も、以前は中華そばの方が多かったのですが、今はベジソバの方が多くなっています」と話す。「カラダへの配慮で渋々ベジソバを選ぶ、というわけではないんです。『食べ応えもあるし、なにより旨い』と週に何度もリピートしてくださる男性も多くいらっしゃいます」(塩田氏)。

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