女性が一人でも安心して食べられるラーメン店に

 ソラノイロの店主、宮崎千尋氏は、博多とんこつラーメンの名店「博多一風堂」や、一風堂が東京西麻布で開いたラーメン店「五行」でマネージャーを務めた人物。宮崎氏は、高校時代にラーメンの食べ歩きをして、ラーメン店の店主の背中にあこがれてこの道に入ったという。

 「ラーメンは値段が安く、誰もが気軽に食べられる日本が誇る国民食です。一杯のラーメンでも人を幸せにできるんです」と宮崎氏は思いを語る。

製麺所に特注した、パプリカのパウダーを練り込んだオリジナル麺。もちもちとした食感で食べ応えもある。1人前は140g
製麺所に特注した、パプリカのパウダーを練り込んだオリジナル麺。もちもちとした食感で食べ応えもある。1人前は140g
[画像のクリックで拡大表示]
製麺所に特注した、パプリカのパウダーを練り込んだオリジナル麺。もちもちとした食感で食べ応えもある。1人前は140g

 ソラノイロはそんな宮崎氏が、「女性が一人でも安心してラーメンを食べられるようなお店にしたい」という思いからスタートした店だ。麺・スープ・トッピングすべてに野菜をふんだんに使った看板メニュー「ベジソバ」は、宮崎氏の思いが詰まった一杯。女性にとって居心地のいいラーメン屋、というコンセプト通り、現在では、時間帯にもよるが平均して女性客は4割、多い時には8割を占めるという。

 ベジソバは、これまでのラーメンの概念を覆すようなヘルシーさが特徴だ。カラフルなオレンジ色の麺は、厳選した準強力の小麦粉に、少し辛味のあるパプリカを練り込んだもので、スープがしっかりと絡むよう、もちもちとした食感の平麺にしている。プラス150円で、グルテン(小麦などの穀物に含まれているタンパク質の一種)フリー対応の玄米麺に変更することも可能だ。

スープは、キャベツ、ニンジン、セロリ、トマトをベースに塩味を効かせたものをベースに、タレを合わせている。タレには、ムール貝、イタヤ貝、昆布、サバ節などを使用
スープは、キャベツ、ニンジン、セロリ、トマトをベースに塩味を効かせたものをベースに、タレを合わせている。タレには、ムール貝、イタヤ貝、昆布、サバ節などを使用
[画像のクリックで拡大表示]

 スープは、キャベツ、ニンジン、セロリ、トマトをベースにして2時間かけて作る「ベジブロス」に塩味を効かせたもの。タレは、ムール貝を煮詰めて、イタヤ貝や昆布、サバ節などを合わせた塩ダレで、塩は2種類をブレンドしている。さらに、油は、米油にレンコンなど数種類の野菜の香りを移した香味油を使っている。

 トッピングには、蒸しキャベツ、マッシュポテト、サツマイモなど計5種類がのる。トッピングの野菜の総量はおよそ100gになる。戻した押し麦は、バジル和えにしている。

次ページ 自社農園でニンジンを無農薬栽培