「週に一度は、身体に良くて美味しいものを!」

入り口に張られたポスター。「週に一度は、身体に良くて美味しいものを!」をテーマにラーメンを提供している
入り口に張られたポスター。「週に一度は、身体に良くて美味しいものを!」をテーマにラーメンを提供している
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 最初に紹介するのは、東京・品川区の旗の台駅からすぐのビルの2階に店を構える「ブンブン ブラウ カフェ ウィズ ビーハイヴ(BumBunBlauCafe with BeeHive)」。「カラダに良くて美味しい」をテーマに掲げた店で、2014年夏のオープンからわずか半年にして、「ミシュランガイド東京 2015」のビブグルマンに掲載された。

店内奥にはカウンター席もあり、男女問わず一人でも訪れやすい。女性専用の本格リラクゼーション・フェイシャルマッサージが受けられるエステサロンも併設する
店内奥にはカウンター席もあり、男女問わず一人でも訪れやすい。女性専用の本格リラクゼーション・フェイシャルマッサージが受けられるエステサロンも併設する
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 「週に一度は、身体に良くて美味しいものを!」というラーメン店らしからぬポスターを見ながら店内に入ると、カフェのような空間が広がっている。そのオシャレな店内では、ラーメンを食べている人が半分、かき氷を食べている人が半分という不思議な光景が広がっている。

 店内奥のカウンターの中では、小柄な女性店主・鈴木瑞穂氏が真剣な面持ちでラーメンを作っている。鈴木氏は、実はエステティシャン歴10年のエステのベテラン。店の奥には、リンパマッサージやエステが受けられる個室もある。

九十九里での衝撃の出会い

 鈴木氏は、かつて千葉・九十九里にあったラーメン店を訪れた際、これまで食べたことがないラーメンに出会った。

「私は昔からラーメンが大好きだったのですが、どこか心の片隅に罪悪感を持ちながら食べていました。しかし、九十九里で食べた一杯に衝撃を受けたのです。カラダに悪いと思っていたラーメンが、素材や調味料にこだわることで、こんなにも美味しく、カラダにやさしい一杯になるんだと。そのラーメンの味わいに感動しました」

店主の鈴木瑞穂氏は、エステティシャンとラーメンの料理人という二つの顔を持つ。厨房での麺の湯切りなどもお手のもの
店主の鈴木瑞穂氏は、エステティシャンとラーメンの料理人という二つの顔を持つ。厨房での麺の湯切りなどもお手のもの
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「(美容の世界では)美しさは、1回だけエステを受けただけではずっと保つことはできません。美しさをキープするには、“続けられるもの”でなくてはいけません。食べ物も同じです。その時だけカラダにいいものを食べるだけでは、美しく、健康にはなれません。『ラーメンのような手軽でリーズナブルに食べられる料理を食べて、きれいになれたらどんなにいいだろう』と思ったのです」

 当時、「エステを“食”として一歩進めたい」と考えていた鈴木氏は、すぐにその店で修業を開始。5年間にわたる研鑽を積み、ブンブン ブラウ カフェを2014年に旗の台で開業した。

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