仕事においては、やはりカラダが資本。多忙な中でも最高のパフォーマンスを発揮し続けるには、日ごろからの健康管理が欠かせない。
一流人が実践する健康マネジメント術を紹介する本企画、前回に引き続いてグロービス経営大学院学長で、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーも務める堀義人さん(53歳)に登場していただく。
堀さんは水泳、スノーボード、山登りと幅広い趣味を持つ。いずれも本格的に始めたのは40代。30代の頃より50代の今のほうがはるかに調子がいいと言う堀さん。その秘訣は?

星野さんが年間25日なら、僕は15日にしよう

今の目標は、スノーボードの技「グランドトリック」がうまくなること。こんな風にクルクル回転したり、板の先端を浮かせたりする難しい技なんです。
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今の目標は、スノーボードの技「グランドトリック」がうまくなること。こんな風にクルクル回転したり、板の先端を浮かせたりする難しい技なんです。
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今の目標は、スノーボードの技「グランドトリック」がうまくなること。こんな風にクルクル回転したり、板の先端を浮かせたりする難しい技なんです。

 よほど差し迫った事情でもない限り、健康のためという理由で長年の習慣を変えることはなかなか難しいでしょう。持続させるためには目標を立てる、習慣にする、そして好きなことをやる、その副産物として健康がついてくるという順番で取り組む。そのほうがよほど効果的ではないかと思います。

 僕は水泳のほか、スノーボードも大好きで、年間15日はスノーボードをやると決めています。15日にさしたる根拠はありません。星野リゾートの星野佳路代表が年間滑走日数25日と決めていると聞いたので、であれば僕は15日にしようと。そんな単純な理由ですが、やってみたらちょうどいいくらいで楽しくやっていますよ。

 目標達成するのに毎年真剣ですよ。例えば、仙台方面に出張に行く度にどこか近くにスノーボードができるところはないかを調べたり、世界経済フォーラムが毎年1月にスイス東部の保養地ダボスで開催する年次総会「ダボス会議」に参加するときには必ずどこかへ寄ってきたり。忙しい合間を縫ってシーズン中に15日間滑るのは結構至難の技なんです。

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