メランコリー気質タイプの人は、昇進もストレスに

「この人はどんなことで心が折れやすいか」を知っておくと、フォローもしやすくなる。(©studiostoks-123rf)
「この人はどんなことで心が折れやすいか」を知っておくと、フォローもしやすくなる。(©studiostoks-123rf)

 Gさんの部下はおそらく、メランコリー気質タイプだったと想像できます。このタイプは真面目で善良な人が多く、協調性も高い。日本人の過半数はこのタイプに当てはまると考えられ、国民的な特性ともいえるでしょう。

 ルールやマニュアルを尊重する傾向があり、安定した環境があれば、チームのメンバーと協力しあって力を発揮するタイプです。目標や計画を立てて、それに向かって地道にコツコツと努力を重ねることも得意です。

 一方、ルールやマニュアルなど“決まったレール”を外れると、不安に苛まれてしまいます。安定しない状況や変化に弱いのです。突発的な出来事やミスなどに臨機応変に対応するのも苦手で、そうした状況に強いプレッシャーを抱きます。例えば、職場の異動や役割の変化なども、メランコリー気質タイプの人にとってはストレスとなります。それがたとえ、昇進や抜擢といった良い変化であってもです。

 そうした良くも悪くも変化が起こった当初は、真面目な性格からなんとか対応しよう、期待に応えようと必死になるため、周囲からは「頑張っているな」と見られることも多いもの。しかし、3カ月も経つ頃には、張りつめた糸が切れるような状態になることもあるので注意が必要です。季節の変わり目などにも、心身の不調を来すことがあります。Gさんの部下の場合も、本配属となった緊張感や、新しい仕事を任されたプレッシャーなどから、心が折れてしまったのかもしれません。

 メランコリー気質タイプの人は、何かしらの変化が起こったときに、注意深く見守り、ストレスやプレッシャーを和らげるようなケアをするといいでしょう。また、仕事や人生には突発的な出来事がつきもので、さまざまな変化を柔軟に受けとめていけるように促すことも大切です。

執着気質タイプの人は燃え尽き症候群に注意

 執着気質タイプの人は、粘り強くて、負けず嫌い。責任感が強く、熱血漢で頼りがいがあります。高い目標やノルマを設定しても、結果が出るまであきらめずにやり通します。

 ただ、結果に執着しすぎて、自分自身に過剰なプレッシャーをかけてしまい、気づかぬうちに心身に疲労やストレスが蓄積していきます。その結果、「バーンアウト(燃え尽き症候群)」になる恐れもあります。そうした状態に陥っても認めようとせず、さらに自分を追い込んでしまいやすいのも、執着気質タイプの特徴です。

 執着気質タイプの人は、努力の成果が認められないとき、評価に失望したとき、努力しても思うような結果が出せないときに、心が折れやすくなります。ですから、部下が成果を上げたときには、労いの言葉をかけてあげてください。また、結果だけでなく、そのプロセスでの努力にも目を向け、評価するといいでしょう。執着気質タイプの人は、目標に向かって突っ走る傾向があるので、そんな様子が見られたときは、適切な休息と睡眠を取るよう促すことも大切です。

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