マグネシウム、カリウム、オメガ3脂肪酸の摂取も積極的に

 ミネラルではマグネシウムとカリウムを取ると快眠につながる。これらはナッツや海藻類に多い。マグロやレバーに多いビタミンB12も有効だ。ただし、「ビタミンやミネラルが働くためには、糖質、たんぱく質、脂質という三大栄養素をきちんととることが必要です」と伊達さん。栄養バランスのいい夕食を取ることが大切だ。

 また、「良質な油は、脳や自律神経を整え、快眠の助けになる」(伊達さん)。魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、大豆やクルミに含まれるαリノレン酸などのオメガ3脂肪酸は、とりわけ現代人に不足しがちなので意識して取る必要がある。

 漬け物などの発酵食品もいい。「腸脳相関」という言葉があり、腸内環境を整えることが脳を整え、そのおかげでよく眠れるようになるという。

細かいことを気にせず、ワイルドに生きよう

 ここまで挙げた栄養素を自然にバランスよく取れるのは伝統的な和食だ。和食は塩分が多いと言われるが、「現代人は塩分を気にし過ぎ。和食は確かにナトリウムは多いですが、ナトリウムを排出するカリウムも多く、バランスがいいんです」と伊達さん。

 夕食は時間帯も気になるところ。食べてすぐに寝ると太りやすい。しかし、伊達さんは「あまり神経質にならないほうがいい」という。

 「食べること、眠ることは本能なので、変にルールを決めないほうがいい。残業で帰りが遅くなった場合、すごく眠かったらそのまま寝るほうがいいし、お腹が空いて眠れないようなら何か食べて寝るほうがいい。朝起きた時に、胃がもたれていたら無理に朝食を取る必要もありません」(伊達さん)

 不眠症は神経質な現代人ならではの病気。細かいことを気にせず、体の声に耳を傾けよう。食べたいときに食べて、寝たいときに寝る。本能に忠実に生きる開き直りも大切だ。

伊達友美(だて ゆみ)さん
管理栄養士、日本抗加齢医学会認定指導士、日本ダイエット健康協会理事
伊達友美(だて ゆみ)さん アンチエイジングクリニックなどのカウンセラーとして、これまでに5000人以上の食事指導を行う。自身の20kgのダイエット経験から、ストイックな食事制限ではなく、“食べてやせる"驚きのダイエット法で、数々のメタボ男子を救っている。主な著書に、『夜中にラーメンを食べても太らない技術』(扶桑社文庫)、『大盛りご飯を食べてもやせる技術』(池田書店)がある。ホームページはこちら

この記事は日経Gooday 2015年12月22日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。