週末の起床時刻のズレは1時間までに

 では、週末はどのように過ごすのが正解なのか?

 「いつもと同じ時間に寝て、同じ時間に起きるのがベストです。とは言え、休みの日くらい多めに寝たいという気持ちも分かります。ならば、せいぜい1時間以内のズレですむように努めてほしいですね。このくらいなら、社会的時差ボケがひどくなることはまずないでしょう。できれば、夜更かしはせず、夜早く寝て睡眠時間を長めに確保するのがお薦めです」と福田教授はアドバイスしてくれた。

 なお、前述の睡眠時間帯と健康状態に関する調査では、子供だけでなく、母親についても質問している。その結果によると、生活が規則正しい早寝早起き組のママが、偏食や肥満やストレスが最も少なく、世帯収入が最も高かった。そして、これと真逆だったのが、超夜型組のママだった。ちなみに、週末朝寝坊組のママは、超夜型組の次に肥満の割合が多いという結果だった。

 「今回の調査結果は、子供の生活パターンだけでなく、家庭の生活習慣から導かれたものだと言ってもいい。つまり、子供だけでなく、お母さんの方にも社会的時差ボケの影響が出ていると考えられます。夜型生活だと社会的時差ボケが進むことは予測していましたが、正直なところ、たった2日の週末朝寝坊がこれほど体内時計を乱しているとは想像していなかった。データを見てびっくりしました」と福田教授は話す。

 週末朝寝坊が習慣になっている人は、今週末から早速、休日の睡眠を見直してはどうだろうか。

福田一彦(ふくだ かずひこ)さん
江戸川大学社会学部人間心理学科 教授
福田一彦(ふくだ かずひこ)さん 早稲田大学第一文学部心理学専攻卒業。同大文学研究科博士課程満期退学。医学博士。福島大学教育学部教授などを経て、2010年から現職。専門は精神生理学、睡眠学。日本睡眠学会理事、日本睡眠改善協議会理事なども務める。著書に『「金縛り」の謎を解く』(PHPサイエンス・ワールド新書)、『応用講座 睡眠改善学』(ゆまに書房)(監修)など。

この記事は日経Gooday 2015年8月26日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。

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