夜型の生活習慣は肥満につながる

 朝から働くのが一般的な現代社会にあって、夜型になるマイナス面は大きい。夜更かしをしても朝は早く起きなければならないので、どうしても睡眠時間が短くなる。朝は体に鞭打って起きるため、しばらくは時差ボケのような体調が続く。

 さらに、夜遅い時間に食べる習慣だと、肥満にもなりやすいという。

 「夜型の人は日ごろの睡眠不足を補おうと週末に“ドカ寝”をすることが多い。ドイツの研究では、平日と週末の睡眠時間の差が大きいほど太りやすく、また、この差が大きいほど実験での試験の点数が悪いことも報告されている。夜型はメタボ一直線で、仕事のパフォーマンスにも悪影響が出かねないということです」(柴田教授)

 そうは言っても、残業もあるし、早い時間に夕食をとるのは難しい…。そんな人に柴田教授が薦めるのが「分食」だ。「夜12時に寝る人なら、6時か7時ごろに軽く何かをつまんでおき、家に帰ってから食べる夕食の量を少なくする。これなら夜型化を防ぐことができます。そもそも夜はもう寝るだけですから、たくさん食べる必要はないのです」と柴田教授はアドバイスする。

 結局、基本は3つ。夜の食事は早めに(難しい場合は「分食」を!)。夜の断食時間をしっかり確保。そして朝は太陽の光を浴びながら朝食をとる! これで時差ボケとメタボ化を予防できるというのだから、始めない手はないではないか。

柴田重信(しばた しげのぶ)さん
早稲田大学先進理工学部 教授、薬学博士
柴田重信(しばた しげのぶ)さん 1981年 九州大学大学院薬学研究科博士課程修了。95年、九州大学薬学部助教授、早稲田大学人間科学部 助教授。96年、早稲田大学人間科学部教授を経て、2003年より現職。2014年に発足した「時間栄養科学研究会」の会長も務める。

この記事は日経Gooday 2015年3月17日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。

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