なぜなら、「あの人は仕方がない」とあきらめてもらえますから(笑)。「失礼なヤツだ」と陰で言われていたとしても、自分にとってはストレスをコントロールすることの方が大事なのです。

 会議はある程度の時間で終わりますが、会食は長くなりがちです。また、私は夕食しか食べませんから、その1食の質にはこだわりたい。もちろん、面白そう、楽しそうと思える会食には行きますよ。

 3ない主義はストレスのコントロールが目的ですが、結果的に効率的な時間の使い方ができ、睡眠や運動の時間も確保できる。すべてがうまくつながっているんですね。

何かを犠牲にしないと、心身の健康は得られない

40代で不整脈があったのもストレスのせい。
40代で不整脈があったのもストレスのせい。
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 年を重ねるごとにどんどんわがままになっていて、周りにも迷惑をかけていると思いますが、ストレスマネジメントはそうしてでもやらねばならない重要な課題なので、割り切って自分のしたいようにしています。

 何かを犠牲にしないと、心身の健康は得られない。それぐらいの気持ちでね。

 40代で不整脈があったのも、ストレスの影響が大きかったのではないかと思います。3ない主義で自分にとって意味のない我慢をするのをやめてからは、ほとんど出なくなりました。

 わがままの最たるものは、趣味のスキーですね。

 以前、グロービスの堀さん(グロービス経営大学院学長の堀義人さん)が、私のスキーの年間滑走日数を25日と話していたそうですが、それはかなり以前のこと。現在では60日を超えています。

趣味のスキーをするための努力は厭いませんよ(笑)。
趣味のスキーをするための努力は厭いませんよ(笑)。
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※次回は「スキーの滑走日数は年間65日を目標に」をお届けします。


(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:増井友和)

星野佳路さん
星野リゾート代表
星野佳路さん 1960年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現在の星野リゾート)社長に就任。所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。2014年には開業100周年を迎え、2016年1月現在、全国で35のリゾート、旅館を運営。7月には、東京・大手町に「星のや 東京」のオープンも予定している。

この記事は日経Gooday 2016年1月20日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。

この記事はシリーズ「「一に健康、二に仕事」 from 日経Gooday」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。