「ハングリーハイ」とは?

ハングリーハイを一度知ると、やめられません。

 空腹を感じるのは血糖値が下がってきて、脳が「そろそろ食事をして補給しなさい」と信号を出しているからだといわれています。だから、空腹感を克服するには、その信号をコントロールすれば良いと考え、いろいろなことを試してみました。

 その経験上、最も効果があるのは、重要な考え事をするということ。難しい話題で議論するのもいいですね。要するに、ほかのことに集中していると、脳の信号が発信するのをあきらめるのか、空腹感がおさまるのです。そうなると、脳がセービングモードに入ったような感じで、頭がスッキリとします。私はその状態を「ハングリーハイ」と呼んでいます。だいたい17時から19時くらいまでがハングリーハイになる時間帯ですね。

 ハングリーハイのときは空腹を感じないし、思考もクリア。一種の快感状態なんですね。このハングリーハイの快感を知ってしまえば、空腹はある程度コントールできるようになりますよ。空腹を乗り越えてハングリーハイになれたときは、「自分の脳の信号に勝った!」みたいな達成感を味わえます。これが完全にコントールできるようになれば、仙人になれるんじゃないかなと思っています(笑)。

 私は睡眠にもこだわりがありますが、睡眠がしっかりとれているときの方が、空腹もコントロールしやすいですね。


(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:増井友和)

星野佳路さん
星野リゾート代表
星野佳路さん 1960年長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、米コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。91年に星野温泉(現在の星野リゾート)社長に就任。所有と運営を一体とする日本の観光産業でいち早く運営特化戦略をとり、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。2014年には開業100周年を迎え、2016年1月現在、全国で35のリゾート、旅館を運営。7月には、東京・大手町に「星のや 東京」のオープンも予定している。

この記事は日経Gooday 2016年1月18日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。