「ハングリーハイ」とは?

空腹を感じるのは血糖値が下がってきて、脳が「そろそろ食事をして補給しなさい」と信号を出しているからだといわれています。だから、空腹感を克服するには、その信号をコントロールすれば良いと考え、いろいろなことを試してみました。
その経験上、最も効果があるのは、重要な考え事をするということ。難しい話題で議論するのもいいですね。要するに、ほかのことに集中していると、脳の信号が発信するのをあきらめるのか、空腹感がおさまるのです。そうなると、脳がセービングモードに入ったような感じで、頭がスッキリとします。私はその状態を「ハングリーハイ」と呼んでいます。だいたい17時から19時くらいまでがハングリーハイになる時間帯ですね。
ハングリーハイのときは空腹を感じないし、思考もクリア。一種の快感状態なんですね。このハングリーハイの快感を知ってしまえば、空腹はある程度コントールできるようになりますよ。空腹を乗り越えてハングリーハイになれたときは、「自分の脳の信号に勝った!」みたいな達成感を味わえます。これが完全にコントールできるようになれば、仙人になれるんじゃないかなと思っています(笑)。
私は睡眠にもこだわりがありますが、睡眠がしっかりとれているときの方が、空腹もコントロールしやすいですね。
(まとめ:田村知子=フリーランスエディター/インタビュー写真:増井友和)
星野リゾート代表

この記事は日経Gooday 2016年1月18日に掲載されたものであり、内容は掲載時点の情報です。
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