吐き気や胃もたれには胃薬を服用

 食べ過ぎによる胃もたれ、胸焼けについては2回目の記事で説明したが、お酒の飲み過ぎでも同様の症状が起こる。アルコールは胃を刺激して、食べた物を消化するための胃酸の分泌を促す。この胃酸は強い酸性で、アルコールの刺激によって胃の粘膜の働きが弱っていると、不快な症状を引き起こすのだ。特に空きっ腹でお酒を飲むと、アルコールは分子のサイズが小さいため、胃の粘膜を通り抜けて刺激を与えやすい。

 「胃のもたれや吐き気の症状がきつい時には、胃薬を飲んでください。特に前の日に吐いたりすると胃は荒れていますので、胃酸を抑える『制酸薬』が有効です。『整腸剤』や『乳酸菌製剤』、また中枢神経を抑える吐き気止めも効きますし、飲み過ぎただけでなく食べ過ぎてしまった場合は併用してもかまいません」(浅部医師)。まずは胃を早く治して、普通の食生活に戻すことを優先したい。

 「どんな薬でも副作用が出る可能性はありますが、飲み過ぎによる急性の胃炎の場合は、1週間程度は続けて飲んでも基本的に問題ありません」(浅部医師)。ただし、それでも治らなければ、何か別の原因がある可能性があるので、医療機関を受診するべきだ。

 一方で、頭痛がある場合は頭痛薬を飲んでもいいのだろうか。「脱水が原因の場合は水分補給でだいたい治るので、まずは水分を補給してください。アセトアルデヒドによる血管の拡張作用が原因なら、血管を収縮させるカフェインを含むコーヒー、お茶が有効な場合もあります。それでも治まらないようなら頭痛薬を飲んでもいいですが、副作用で胃を荒らすので、胃が弱っているときは飲みすぎに要注意です」(浅部医師)。

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