肝臓の働きをアミノ酸、ビタミンでアップ
二日酔いの2つ目の原因であるアセトアルデヒドとは、アルコールが体の中で代謝される際に生じるものだ。体に入ったアルコールのほとんどは肝臓で代謝されるが、体が処理できる量であれば、筋肉や脂肪組織に運ばれて二酸化炭素と水に分解され、呼気や尿となって身体の外へ出ていく。しかし、アルコールの量が多過ぎると、分解しきれなかったアセトアルデヒドが血中を巡る。アセトアルデヒドは毒性が強く、吐き気や頭痛など二日酔い症状の原因となる。
このため、酷使している肝臓の働きを高める処置を行うと、アセトアルデヒドの産生防止につながり、二日酔いの早期解消につながる。具体的には、「アミノ酸やビタミンBの摂取が望ましい」(浅部医師)。
たんぱく質が代謝されて生まれるアミノ酸には、肝臓の解毒作用、アルコール代謝を促進するなど、肝機能を向上させる効果がある。中でも、浅部医師のオススメは『BCAA』(分岐鎖アミノ酸)。「科学的な立証はまだだが、炎症を抑え、肝臓を保護する効果も認められているので、二日酔い対策の効果が期待できる」(浅部医師)という。
アルコールが肝臓で分解される時には、ビタミンB1も大量に消費される。ビタミンB1は糖質の代謝を助け、エネルギーを作り出す働きがある。これが欠けるとだるさを感じるようになるため、積極的に補給したい。
BCAAは魚、肉、ご飯、そばなどに多く含まれ、ビタミンB1は豚肉、うなぎ、たらこなどに多く含まれる。飲み過ぎの後で胃腸も弱っていたら、サプリメントを活用して摂取する手もある。
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