和文に英語を組み入れる

 さて、単語を見てそれが読めるということは、つづりの違いが認識できているということです。とくに英語は文字が26種類しかありませんので、しっかりと読めた時点で、③のつづりはもうすでに4割程度は終わっています。あと残された問題は、読める単語を意味とどう結びつけるかという事ですが、これをもっとも確実に迅速に行う方法は、和文の中に英語を組み入れてしまうことです。

 「このapplicationにはbugがあるよ」「いや、それはupdateしていないからだよ。最新のものをdownloadすればtroubleなく動くよ」―――これが何語なのかは別として、超高速で頭に入るのは確かです。なぜならすでに頭に入っている意味に、英語を結び付けるだけだからです。

 さて、ここではわざとカタカナ英語になっているものだけを扱いましたが、たとえばこの文の中の「最新のものを」という部分を「latestのものを」にしても、大した問題ではありません。このような感じで拡張していくと、たいていの単語を和文に混ぜて覚えることができます。

 ただ、日本人というのは、良きにつけ悪しきにつけ形にこだわりますので、この方法が受け入れられるかどうかは別問題です(※)。そんな人には、英単語を読み上げたあとに、その意味も読み上げてしまうことをお勧めします。society社会ならsociety-shakaiといった感じで。もちろん、全部の単語に対していつもこのようにする必要はありません。気分に合わせてやりたいときにやれば良いのです。

(※)バイリンガルの人たちの間では、ごく普通にこんなチャンポンの会話が行われていて、ある意味クールな方法なのですが・・・。ご興味ある方は私の書籍、もしくはアプリを参考になさって下さい。オープンな気持ちで取り組むと、あっという間に頭に入ります。

 ちなみに、このような方法について、「いや、日本語と英語とではニュアンスが違う」という人も出てくるわけですが、そのような人はよほど余裕のある人か、もしくは細かい点に注意のいく人なのでしょう。これに対して私が言えることは、ニュアンスの違いは、書籍ではなく、実践で学ぶべきということです。たとえば、日本語でも「車」という言葉の意味合いは、都市の中心部と郊外では微妙に異なってきます。

 語彙というのは本当に大切です。5000語程度増やすのには半年ぐらいはかかりますが、いったん身に付けると大抵の英語テストに対応できますし、eメールやビジネス文書でも知らない単語がグッと減ります。これは、とても気持ちの良いものですし、仕事の成果にも直結します。

 最後に一つ忘れてはいけない点を言っておきますと、熟語を避けてはいけないということです。work out, figure out, do over, make for などなど、私たちはまず単語、それから熟語。できれば、熟語はやりたくない、と思いがちですが、実際の英語では会話でも文章でも熟語が頻出します。熟語は「用法」があるため、敬遠されがちですが、ここにも誤解があって、読み上げから始めて単語と同じように覚えてしまえば、用法は後からついてきます。「作業を分割する」「慣れを養う」という発想を忘れないようにして、うまく学び直しを進めてください。

 英語に関する限り、私たちの能力は30%程度しか引き出されていません。これはとても残念なことです。このコラムでは、どうすれば残りの70%の能力を発揮できるかについて、日本語を活用するという手法を中心にさまざまな観点からお話ししていきます。

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