たとえば、電車の窓から外を見たり、雑誌やネットを見ながら、ときどきパッパッとこれを行うと、脳はそのリズムについて来れず、“思わず”集中してしまいます。たとえその集中状態が2~3分程度しか続かないとしても、学習効果としては7割勉強の数倍ありますので、2回、3回と積み上げるとかなりの学習になります(※)

(※)これを聞いて、それなら初めからフルタイムで徹底的に10割を目指そう、などという野望は持たないで下さい。それをすると振出しに戻ってしまうことになります。

 トレーニングの内容としては、少しでも能動的な方が集中しやすいので、音読、もしくはシャドーイングがベターです。注意点としては、どちらを行う場合にも必ず意味を頭の中に浮かべるようにして下さい。意味と結び付けずに学習しても、効果はほとんど期待できません。

 やり方としては、音読であると、例えば、深呼吸をしておいて、息が尽きるまでの間でダダダッと読み上げるというのがひとつの方法です。これだと、気分転換にもなりますし、トレーニング時間が自然と決まりますので便利です。2呼吸1セットとかいったように決めて行うと良いでしょう。

 また、普段よく使っている(お気に入りの)テキストから単語や熟語、連語などを抜き出した一覧を作っておいて、それを同様な方法で音読するのもとても効果的です。

 語彙は、英語⇒日本語の順序で読むにせよ、日本語⇒英語の順序で読むにせよ、2回ずつ読んでも5秒もあれば1パターンこなせるので、1分やるだけで、12語をカバーできます。時間をおいて、1分×5回やるとそれだけで60語。これを通勤の行き帰りに行うと、1日120語、10日で1200語を「無理なく」カバーできます。いくら脳が「7割マシーン」といっても、これだけやれば流石に頭に残っていきます。

 他にも色々と工夫できますので、「脳をどうだますか?」という観点からあなたに合った方法をぜひ工夫してみて下さい。

<まとめ>

 以上のように、脳が「7割マシーン」であり、また、結構“だまされやすい体質”であることを理解して、なだめたり、すかしたり、(高等テクニックで)だましたりして、無理のない形で学習を続けるようにすると、そのうち脳の方もあきらめて(根負けして?)、素直に付き合ってくれるようになります。また、その頃には成果も出てきますので、脳はさらに協力的になってくれます。こうして二人三脚のような状態ができると、あとは放っておいても学習は進みます。ぜひ、うまくこのような“協力体制”を作り上げ、楽しみながら英語力を鍛えていって下さい。

 英語に関する限り、私たちの能力は30%程度しか引き出されていません。これはとても残念なことです。このコラムでは、どうすれば残りの70%の能力を発揮できるかについて、日本語を活用するという手法を中心にさまざまな観点からお話ししていきます。

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