「誰もが文化的マイノリティーになる」といわれるほど、教員・学生共に国際色豊かなビジネススクール、仏インシアード。エリン・メイヤー教授は異文化経営のスペシャリストとして、グローバル企業が直面するカルチャーギャップとその克服方法を指南してきた。近年はイノベーティブな企業文化の研究にも意欲的だ。「カルチャー」をキーワードに、社員とチームの力を引き出す方法や、日本人が多文化環境を生き抜きリーダーとして活躍する条件について、メイヤー教授に聞いたインタビューを4回にわたってお届けする。
INSEAD発 「カルチャー」で成長し続ける人材マネジメント

4回
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#1
「できる人以外いらない」米ネットフリックスの人材戦略
フランスの名門ビジネススクール、INSEAD(インシアード)のエリン・メイヤー教授は、グローバル企業が抱える文化の問題と向き合ってきた。米ネットフリックスなどのケースを取り上げ、組織文化のマ…
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#2
率直に指摘し合える職場に必要な「4つのA」
米ネットフリックスを題材に、イノベーティブな組織を分析した経営学者、エリン・メイヤー氏。前回は、採用と解雇を通じて「能力密度」の高い状態を維持することが第一関門であることを見てきた。次の課題…
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#3
文化的差異の8指標、世界のレンズで見た日本の姿とは
たとえば日本人がブラジル人と仕事をすると、なんて直接的な物言いをするヒエラルキーに無頓着な人たちだろうと思う。だがオランダ人から見ればブラジル人ははっきり物を言わないし、ヒエラルキーを重んじ…
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#4
中国人やインド人が、すぐにちゃぶ台返しをする理由
グローバルチームを率いる日本人に、ぜひ頭に入れておいてほしい日本文化の特徴がある、というメイヤー教授。国内のみで活動する企業で、文化を分析する意義についても尋ねた。
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講師

土方 奈美
ひじかた・なみ
翻訳家
1995年慶応義塾大学文学部卒業。2012年モントレー国際大学院にて翻訳修士号を取得。95年に日本経済新聞社に入社、日本経済新聞、日経ビジネスで記者を務めたのち独立。米国公認会計士、ファイナンシャル・プランナーの資格を持ち、ビジネス書を中心にノンフィクションの翻訳を手掛ける。
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