<span class="fontBold">「日経ビジネスLIVE」とは:</span><br>「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト
「日経ビジネスLIVE」とは:
「読むだけではなく、体感する日経ビジネス」をコンセプトに、記事だけではなくオンライン/オフラインのイベントなどが連動するプロジェクト

 ノーベル賞を受賞した学者など“世界の頭脳”の理論を、その要諦を熟知する専門家による解説で学ぶシリーズ。今回は、「両利きの経営」の提唱者として知られる、米スタンフォード大学経営大学院のチャールズ・オライリー教授の理論を学ぶ。

 解説はオライリー教授から指導を受けた経験があり、『両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』(英治出版)の共著者でもあるアクション・デザイン代表の加藤雅則氏。

 今回は過去のインタビュー映像に加え、オライリー教授が本ウェビナーのためにビデオ出演した特別講義の映像を使い、「両利きの経営」理論をビジネスに生かす視座を学ぶ。第2回はウェビナーの前半をテキストとクイズ映像で配信する。オライリー教授が「両利きの経営」を考えるきっかけになった事例とは何か。両利きの概念はどこから生まれたか。

■教材
【書籍】『世界最高峰の経営教室』(日経BP)

※本シリーズは、2021年1月20日にライブ配信したウェビナーを再編集したものです
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広野彩子(日経ビジネス副編集長、以下広野):シリーズ「インタビュー映像で読み解く世界の頭脳」、6回目は米スタンフォード大学経営大学院のチャールズ・オライリー教授の「両利きの経営」を学びます。

 これまでのウェビナーは過去に行ったインタビュー映像を使うことが多かったのですが、今回は、このウェビナーのためにオライリー教授にビデオ出演していただいた特別講義の映像も使います。初公開の内容ですのでどうぞお楽しみに。

 解説は、米カリフォルニア大学バークレー校経営大学院でオライリー教授の指導を受けた経験があり、『両利きの組織をつくる――大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』(英治出版)の共著者でもあるアクション・デザイン代表の加藤雅則さんです。

加藤雅則アクション・デザイン代表(以下、加藤氏):よろしくお願いいたします。

広野:では早速、オライリー教授の特別講義の映像を見ていただこうと思います。「両利きの経営」入門です。

広野:オライリー教授が語る「両利きの経営」入門を見ていただきました。ではここから加藤さん、自己紹介も含めて、少しお話をしていただければと思います。

加藤氏:ありがとうございます。では今日、私がなぜ招いていただいたのかを説明させていただきます。

 私は現在、アクション・デザインという会社の代表を務めています。本業はエグゼクティブコーチング。経営者の方向けにコーチングをやらせていただいています。そこを入り口に組織開発、次世代経営者の発掘・育成などの仕事をしています。

 私はもともと日本興業銀行に勤める銀行員でした。派遣留学でカリフォルニア大学バークレー校に留学をした際の恩師がオライリー先生です。本来、私はファイナンスを勉強しに行ったのですが、オライリー先生の授業を受け、先生が専攻されていた組織行動論に魅了されて2年間みっちり個人で指導していただきました。

 ちょうどその頃、オライリー先生も日本的経営に興味をお持ちになっていたので、一緒にトヨタ自動車とゼネラル・モーターズの合弁工場に行ったりもしました。オライリー先生には気に入っていただいて「Ph.D.に残るか」と言っていただいたのですが、派遣留学だったので泣く泣く日本に帰りました。

 それから25年後の2017年、私は『組織は変われるか』(英治出版)という本を発行します。その年、たまたまオライリー先生が日本に来ていて、日本語が分かるオライリー先生の妻が書店で私の本を見つけて連絡をくれ、再会しました。

 その後、「最近、日本企業のケースがないから一緒に何かやろう」という話になり、AGCのケースに取り組みます。その論文をベースに書いたのが、先ほど紹介いただいた『両利きの組織をつくる』です。AGCはオライリー先生が初めて日本企業の中に深く入って調査研究したケースです。組織カルチャーの変革が実は両利きだったという内容です。

 そんな縁で、今日はこのウェビナーに呼んでいただきました。

続きを読む 2/4 「両利き」の考え方は1976年に生まれていた

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この記事はシリーズ「インタビュー映像で読み解く世界の頭脳 チャールズ・オライリー氏」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。