経済成長は技術模倣から始まる

 日本の戦後の高度成長期やその後のアジアの成長、例えば韓国や台湾、最近のバングラデシュ、フィリピンなどの成長を振り返ってみると、あるフェーズで経済成長率がぐっと高くなり、低所得国から中所得国、高所得国へと発展しています。

 これらアジアの経験から言えるのは、経済成長の源泉は広い意味での技術進歩だということです。広い意味というのは経営の手法なども含みます。例えばトヨタ自動車のカンバン生産方式に代表されるようなソフトな技術革新も対象です。

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