(2012年11月15日の日経ビジネスオンラインに掲載された記事を再編集したものです。記事中の肩書などは当時のものです)

 筆者は研究のかたわら、競争戦略論(competitive strategy)をMBA(経営学修士)の学生に教えている。この科目は、経済学における「需要と供給の価格理論」と「ゲーム理論」をベースにした経営戦略論である。講義とケースディスカッションを通じて将来の経営幹部に伝えるメッセージは、ゲーム理論は、現実のビジネスでかなり実践的なツールになりうる、ということだ。

 実際、少数のプレーヤー間の戦略的な相互依存関係はビジネスの身近な場面でよく見られるためか、ゲーム理論の応用例に対する生徒の関心は低くない。ゲーム理論は、現実の複雑な問題を簡単化することで、データとモデルの橋渡しをしてくれることすらある。今回は、ゲーム理論で考えるコンビニエンスストアの店舗立地戦略について、取り上げてみたい。

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