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 新型コロナウイルスの感染が再び拡大している。長期化する経済の低迷で、企業経営も個人の生き方も変化を迫られている。これまでのやり方はもはや通用しない。「ニューノーマル(新常態)」とも呼ばれる新たな世界を生き抜くには、企業は、個人はどのような視座を持ち、アクションを起していくべきなのか。三菱商事・垣内威彦社長ら企業の経営トップや一橋ビジネススクールの楠木建教授ら専門家たちの言葉からヒントを得る。

おすすめ
第1回出口治明、J・ダイアモンドほか/「危機」を克服してきた世界


(1)ニューノーマル時代の成長戦略~新たな長期的価値の創造~(全11回、連載中)


 企業経営、世界経済、消費行動、イノベーション……、混迷のコロナ時代にリーダーたちが示す未来とは。2020年7月2日にスタートしたウェビナーシリーズ「日経ビジネスLIVE ニューノーマルの成長戦略~新たな長期的価値の創造~」をアーカイブ配信する。

 第1回は三菱商事の垣内威彦社長が語るセッション。「始まった『ニューノーマル』 変わらなければ未来はない」をテーマに、日経ビジネス編集長の東昌樹が聞く。垣内社長は、新型コロナの影響による世界の変化をどのように見ているか、そして、ニューノーマル時代における三菱商事自身の改革とは。

第1回 三菱商事・垣内社長が語る「変わらなければ未来はない」



(2)逆・タイムマシン経営論 第3章 遠近歪曲トラップ(全5回)

楠木建
一橋ビジネススクール教授

 一橋ビジネススクールの楠木建教授と社史研究家の杉浦泰氏による人気連載「逆・タイムマシン経営論」。経営判断を惑わす様々な罠(わな=トラップ)を回避するすべを、過去の経営判断や当時のメディアの論調などを分析することで学ぶ。第1章では、「AI(人工知能)」や「サブスクリプション(サブスク)」といったバズワードに象徴される「飛び道具トラップ」、第2章では、新しい技術やビジネスが登場するたびに「激動期が訪れた!」という錯覚に陥る「激動期トラップ」を分析した。

 第3章のテーマは「遠近歪曲(わいきょく)トラップ」。なぜ、「遠いものほどよく見え、近いものほど粗が目立つ」のか。私たちは、例えばイノベーションでは米国のシリコンバレー、社会モデルではスウェーデンなどの北欧諸国を「すばらしい」と礼賛しがちだ。こうした地理的に遠い諸外国だけではなく、時間軸でも「あの頃は良かった」と遠い過去のことも美化してしまうのは世の常だ。

 こうした「遠近歪曲トラップ」にはまらないためにはどうしたらよいのか。全5回で検証する。

 まずは、「GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)」の台頭でますますその傾向が強くなっている「シリコンバレー礼賛」というトラップから検証してみよう。(写真:PIXTA)

第1回 遠いものは良く見える? 「シリコンバレー礼賛」の大間違い



(3)コロナ・エフェクト・ウェビナー(全7回)


 新型コロナウイルスの感染拡大は、経済や社会をどう変えるのか。コロナ後の世界を見据えた様々な動きを、日経ビジネスの編集委員や副編集長などが、ときにゲストを招いて解説していくウェビナーシリーズ(Raise LIVEで実施したウェビナーのオンデマンド配信)。(写真:PIXTA)

 第1回は、日経ビジネス副編集長の原隆が、衆院議員で自民党青年局長兼行政改革推進本部規制改革チーム座長を務める小林史明氏、マネーフォワード社長CEO(最高経営責任者)の辻庸介氏、メルカリ取締役President(会長)の小泉文明氏の3人に話を聞く。

第1回 「非対面」時代へ コロナで顕在化したレガシーを考える



(4)Withコロナ時代の株主至上主義(全5回)

コリン・メイヤー
英オックスフォード大学サイード経営大学院教授

 企業は何のためにあるのか。この古くて新しいテーマを長年、研究してきたのが英オックスフォード大学サイード経営大学院のコリン・メイヤー教授だ。2019年は米国発で株主至上主義に対する疑義が唱えられ、大きなうねりとなっていった。

 そんな潮流の中で、新型コロナウイルスの「災禍」が人類を襲い、企業経営やそこで働くこと、そして社会との関係を見つめ直す機運も高まった。改めて、企業とは何のためにあるのかを問い直す動きも起きている。

 本連載では、メイヤー教授、その長年の共同研究者である早稲田大学の宮島英昭教授と、コーポレートガバナンス研究が専門の早稲田大学大学院・鈴木一功教授にコロナ後の市場経済の在り方について聞いていく。また最後に、2019年11月に日本学術振興会、早稲田大学高等研究所、早稲田大学ビジネススクールなどの共催により早稲田大学日本橋キャンパスの早稲田NEOにおいて開かれた、メイヤー教授の講演録を公開する。(写真:鈴木一功教授=稲垣純也、背景=PIXTA)

第1回 災禍の企業経営、「フリードマン・ドクトリン」からの脱却



(5)マイケル・オズボーン教授に聞く AIと雇用の未来(全9回)

マイケル・オズボーン
英オックスフォード大学機械学習教授

 AI(人工知能)に雇用が奪われる未来に言及した2013年の共著論文「雇用の未来」で世界中に論争を巻き起こした、英オックスフォード大学のマイケル・オズボーン機械学習教授。以来、AIが急速な進化を遂げる中で、AIが雇用へもたらす変化に注目が集まっている。ビジネスモデルから働き方、教育まで、社会が様変わりしていきそうな未来。オズボーン教授から見た予測しうる変化を、産業革命以来のイノベーションの歴史も踏まえつつ、解説する。

第1回 オズボーン教授に聞く(1)自動運転が実現する条件