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ポスト終身雇用時代のサバイバル術を動画で学ぶシリーズ「終身雇用崩壊で変わる組織、キャリア、働き方」--。グローバル化やデジタル化の急速な進展で、組織のあり方やキャリアの築き方、そして働き方が急速に変わりつつある中、会社は、個人はどのように新たな時代を生き抜いたらいいのか。

日経ビジネスは記者によるキーパーソンへの公開取材などを通じて、読者とも議論をしながら旬のテーマを深掘りする企画「Raise LIVE」を展開している。2020年2月の1カ月間は、人事やキャリア、そして副業など新しい働き方におけるキーパーソンたちを招き、ポスト終身雇用時代を生き抜くヒントを学んだ。この講座では、そのRaise LIVEの模様を再配信する。それぞれの講座は約90分。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレワークなど新たな働き方が急速に広がり、組織やキャリアのあり方もこの先、大きく変わっていくことが予想される。この講座で語られるキーパーソンたちの言葉には、「アフター・コロナ」時代の組織、キャリア、働き方を考える上での重要なヒントが満載だ。

2020年2月のRaise LIVEは東急が運営する「Shibuya Open Innovation Lab(SOIL)」で実施した(写真:竹井俊晴)

 グローバル化やデジタル化の急速な進展で、組織のあり方やキャリアの築き方、そして働き方が急速に変わりつつある。これまで日本の企業社会を支えてきた、終身雇用や年功序列に代表される「日本型雇用」はもはや限界。キャリア形成は会社が導いてくれるものではなく、自ら築いていくものとなり、ビジネスパーソン一人ひとりがマインドセットの転換を迫られている。折しも、新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが急速に普及するなど、働き方を巡る考え方も急速に変わりそうだ。

 日経ビジネスは2020年2月の1カ月間、キーパーソンを記者が公開取材するイベント「Raise LIVE」を開催。人事やキャリア開発、そして副業など新しい働き方におけるキーパーソンたちが語る言葉には、これからの時代を生き抜くヒントが満載だ。

 特に、新型コロナウイルスの感染拡大が多くのビジネスパーソンの働き方に大きな影響を及ぼしている現在においては、組織やキャリア、働き方がどのように変わろうとしていたのかを理解するのは重要だ。「コロナ・ショック」が人々の価値観を変え、感染拡大が収束した「アフター・コロナ」の世界では、既に起きつつあった変化が加速するとの見方が広がっているからだ。

 立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長は、「感染拡大防止のためのテレワークが広がり、ビジネスパーソンのITスキルは一気に高まる。その結果、テレワークのような新しい働き方が当たり前になる。上司の下手なカラオケに付き合わなくていい働き方がどんなにすばらしいか、誰もが分かったはずです」と話す。こうした変化は、会社という組織に自らのキャリア形成だけではなく人生までも委ねるような働き方を、急速に風化させる可能性がある。そうなったとき、終身雇用や年功序列を前提とする日本型雇用ではなく、新しい雇用の形が生まれていくかもしれない。