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プラットフォーマーがデジタル生活を支えている(写真:PIXTA)

 知りたいことがあればグーグルに聞く。欲しいものがあればアマゾンに注文して配達してもらう。誰かとつながりたければフェイスブックを開けばいい。米アップルは高機能なスマートフォンを開発して世界を変えた。米国が生んだ巨大IT(情報技術)企業群GAFAは、今や人々の生活インフラになった。そこに迫るのが、中国で台頭する4大IT企業「BATH」だ。

 米グーグル、米アップル、米フェイスブック、米アマゾン・ドット・コムの頭文字から呼ばれるGAFAになぞらえ、Baidu(百度、バイドゥ)、Alibaba(阿里巴巴集団、アリババ)、Tencent(騰訊、テンセント)、Huawei(華為技術、ファーウェイ)の頭文字をとってBATHと呼ばれる。この4社のうち、2社は中国の深センに拠点を置く。深センは米国でいうシリコンバレーのような新興企業の集積地になりつつあることで知られる。

基本的には米国のコピペだったが

 近年ではバイドゥに代わって、やはり深センに拠点を置く平安保険(PingAn Insurance)の頭文字をとりPATHとする呼び方も出てきた。いわゆるユニコーン企業の数では米国を上回る中国だが、テクノロジーやサービスの内容は、基本的には米国の企業をコピーしたものが多い。

 先進的なテクノロジーをまねてきた中国企業だが、技術力の向上と国策による企業保護が功を奏し、独自のサービスを展開しはじめた。国内の総人口が13億人超という巨大なマーケットも後押しとなり、右肩上がりの成長でGAFAに追いつき追い越そうとするのが「BATH」だといえる。

中国最大の検索エンジン「バイドゥ」、成長には陰り

 2000年に設立されたバイドゥ(百度)は、インターネット関連製品やサービスの開発・提供、インターネット広告販売などをしている。最大の事業は、中国最大の検索エンジン「百度」の提供だ。創業者のロビン・リー氏は、1991年に北京大学を卒業したあと、米ニューヨーク州立大学へ留学し、コンピューターサイエンスを学んでいる。

バイドゥのロビン・リー共同創業者兼CEO(最高経営責任者)(写真:ロイター/アフロ)