「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第10回は2度の世界大戦が勃発した20世紀前半。偶発的に起きた「サラエボ事件」で、誰もやりたくなかった第1次世界大戦が勃発。日露戦争で勝利した日本は“火事場泥棒”のような行動をとってしまった。敗戦で巨額の賠償を負ったドイツはヒトラーを生み、「開国」の精神を忘れた日本は孤立。国際協調と軍縮の機運は消え、第2次世界大戦に突入する。そして、「戦後」の世界をアメリカがつくっていった。
(2020年5月8日公開の動画を音声化したものです)
■目次
●日本が仕掛けた日露戦争で日米関係悪化へ
●第1次世界大戦前夜、戦争は誰もやりたくなかった
●アメリカの参戦とスペイン風邪で第1次世界大戦が終結
●ヴェルサイユ体制がつくった現在の国際関係の原型
●国際協調と軍縮の流れに背を向けた日本の暴走
●ヒトラーの「第3帝国」と泥沼に入る日中戦争
●第2次世界大戦の勃発と「総力戦」を学ばなかった日本
●終戦後のビジョンをつくった上で参戦したルーズベルト
●開国を捨て、富国・強兵だけに突っ走った日本の悲劇
※本ゼミナールは、「2019年度APU・大分合同新聞講座」を収録・編集したものです

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この記事のシリーズ
2020.2.14更新
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#1
人類の歴史は「食欲」から始まった
これまでに世界1200都市以上を訪問し、読んだ本は1万冊以上という「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長による世界史講座。歴史に親しんでこなかったビジネスパーソンでも楽しめるよう…
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#1
[Audio]第1回 人類の歴史は「食欲」から始まった
これまでに世界1200都市以上を訪問し、読んだ本は1万冊以上という「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長による世界史講座。歴史に親しんでこなかったビジネスパーソンでも楽しめるよう…
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#2
知の大爆発、哲学もキリスト教も仏教もここで生まれた
これまでに世界1200都市以上を訪問し、読んだ本は1万冊以上という「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第2回は紀元前8世紀ごろから紀元後5世紀ごろまでの「知の爆発…
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#2
[Audio]第2回 知の大爆発、哲学も仏教もここで生まれた
これまでに世界1200都市以上を訪問し、読んだ本は1万冊以上という「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長による世界史講座。歴史に親しんでこなかったビジネスパーソンでも楽しめるよう…
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#3
武則天と持統天皇、東アジアは「女性の世紀」
これまでに世界1200都市以上を訪問し、読んだ本は1万冊以上という「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第3回は6世紀から10世紀までの500年間。西欧ではフランク…
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#3
[Audio]第3回 武則天と持統天皇、東アジアは「女性の世紀」
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長による世界史講座。第3回は、6世紀から10世紀までの500年間。西欧ではフランク王国が誕生し、ローマ教会が東ローマから独立。中国では、隋・唐…
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#4
温暖化が中国を大繁栄に導き、権力の空白が十字軍を生んだ
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第4回は気候が温暖化した11~12世紀。中国では様々な革命が起きて急速に豊かになり、中東では権力の空白が生じて十字軍が誕生。イスラムがインド…
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#4
[Audio]第4回 温暖化で中国は大繁栄、権力の空白が十字軍を生む
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第4回は気候が温暖化した11~12世紀。中国では様々な革命が起きて急速に豊かになり、中東では権力の空白が生じて十字軍が誕生。イ…
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#5
グローバリゼーションが生んだペストの大流行で荒れる世界
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第5回は13~14世紀がテーマ。13世紀は、西洋では「近世初の知的君主」といわれたフェデリーコ2世、アジアではモンゴル世界帝国をつくったクビ…
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#5
[Audio]第5回 グローバリゼーションが生んだペストの大流行
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第5回は13~14世紀がテーマ。13世紀は、西洋では「近世初の知的君主」といわれたフェデリーコ2世、アジアではモンゴル世界帝国…
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#6
新大陸への到達と、「ヨーロッパ」という世界観の誕生
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第6回は15~16世紀の世界。東アジアでは鎖国状態の中国・明に対して、お茶、絹、陶磁器などの世界商品を求める「北虜南倭」が広がり、大西洋では…
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#6
[Audio]第6回 新大陸への到達と「ヨーロッパ」という世界観の誕生
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第6回は15~16世紀の世界。東アジアでは鎖国状態の中国・明に対して、お茶、絹、陶磁器などの世界商品を求める「北虜南倭」が広が…
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#7
欧州各国の君主たちが“火事場泥棒”に明け暮れた100年
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第7回は17 世紀の世界。ヨーロッパでは新教徒とローマ教会の対立に乗じて各国が火事場泥棒的に勢力拡大を画策し、各地で長期にわたって戦争が続く…
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#7
[Audio]第7回 欧州の君主たちが“火事場泥棒”に明け暮れた100年
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第7回は17世紀の世界。ヨーロッパでは新教徒とローマ教会の激しい対立に乗じて各国が火事場泥棒的に勢力拡大を画策し、各地で長期に…
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#8
[Audio]第8回 産業革命は偶然の産物でフランス革命は米国発だった
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第8回は18世紀の世界。欧州では王位継承問題をきっかけに列強の権力争いが広がり、アジアではオスマン朝(トルコ)、サファヴィー朝…
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#8
産業革命は“偶然の産物”で、フランス革命は“米国発”だった
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第8回は18世紀の世界。欧州ではスペインやポーランド、オーストリアの王位継承問題をきっかけに列強の権力争いが広がり、アジアではオスマン朝(ト…
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#9
[Audio]第9回 ナポレオン発の「革命」が連鎖し、大英帝国が躍進
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第9回は19世紀。フランスではナポレオンという偉大な皇帝が誕生し、したたかなイングランドがインドなどを併合して大英帝国をつくり…
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#9
ナポレオン発の「革命」が連鎖し、したたかな大英帝国が躍進
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第9回は19 世紀。フランスではナポレオンという偉大な皇帝が誕生し、したたかなイングランドがインドなどを併合して大英帝国をつくり上げた。ナポ…
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#10
[Audio]第10回 「戦後」をつくった米国と「開国」の精神を忘れた日本
「知の巨人」、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第10回は2度の世界大戦が勃発した20世紀前半。偶発的に起きた「サラエボ事件」で、誰もやりたくなかった第1次世界大戦が勃発。敗…
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#10
「戦後」をつくったアメリカと「開国」の精神を忘れた日本
立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長の世界史講座。第10回は2度の世界大戦が勃発した20世紀前半。偶発的に起きた「サラエボ事件」で、誰もやりたくなかった第1次世界大戦が勃発。日露戦争で勝利し…
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