長野県白馬村の「白馬岩岳マウンテンリゾート」は、ほんの数年前まで来場者が激減し、赤字にあえいでいたスキー場だ。そんな崖っぷちにあったスキー場の復活劇を描いた『スキー場は夏に儲けろ!』のほか、中堅・中小企業経営者が今読むべき新刊書籍3冊を紹介する。

隠れた資産の見つけ方と磨き方

『スキー場は夏に儲けろ!』
『スキー場は夏に儲けろ!』
著者:和田 寛 / 出版社: 東洋経済新報社 /価格: 1760円

 長野県白馬村の「白馬岩岳マウンテンリゾート」は、冬より夏に稼ぐスキー場だ。

 冬期のスキー客だけに頼らない「オールシーズン・マウンテンリゾート」を目指し改革に取り組み、2019年に、オフシーズンの来場者数がウィンターシーズンを突破。22年のオフシーズン来場者数は過去最高の約20万人を記録(16年の約8倍)したという。

 だが、このスキー場はほんの数年前まで来場者が激減し、赤字にあえいでいた。そんな崖っぷちにあったスキー場の復活劇を描いたのが本書だ。

 反撃の一歩は、地元の観光資源の再評価から始まった。雄大な眺めや地形……、その素晴らしさをどうしたら伝えられるのか。試行錯誤の末、北アルプスを望む絶景を堪能できる山頂の展望台や『アルプスの少女ハイジ』気分を味わえる大型ブランコなどをつくり、白馬岩岳の魅力をアピールすることから開始する。

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