2019年にZ世代と呼ばれる若年層が、本格的に社会に出てから3年が経った。異なる世代の異なる価値観に戸惑い、悩む経営者や管理職も少なくないだろう。Z世代のモチベーションをうまく引き出すにはどうすればいいのか。4社のケースから、そのヒントを探る。

「今どきの若者は……」。
こうした悩みはいつの時代にも聞かれるものだが、今は「Z世代」との付き合い方や教育について悩む経営者、管理職が少なくないだろう。Z世代は1996年~2000年代に生まれた現在20代半ばまでの若者を指す。
産労総合研究所が毎年発表している「新入社員のタイプ」によると、コロナ禍でのオンライン就職活動を経験した21年以降の新入社員は入社前に思い描いていたイメージと現実とのギャップに戸惑う傾向が強いという。そのため、それまでの世代と比べて「導入時の新人教育やフォローの重要性が増している」と同研究所の片上理絵氏は警鐘を鳴らす。
また、人材大手マイナビが22年の新入社員800人を対象に行った意識調査によると「今の会社であと何年ぐらい働くと思いますか?」という質問に対して、3年以内に退職予定と答えた割合は28.3%。今の職場に対して働きがいを感じていないと回答した新入社員では6割以上に高まる。
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