宮内 義彦(みやうち・よしひこ)
宮内 義彦(みやうち・よしひこ)
1935年神戸市生まれ。60年日綿実業(現双日)入社。64年オリエント・リース(現オリックス)入社。70年取締役、80年代表取締役社長・グループCEO(最高経営責任者)、2000年代表取締役会長・グループCEO、03年取締役兼代表執行役会長・グループCEOを経て、14年から現職(写真/鈴木愛子)

Q.オイルショックの影響で、資金繰りが急速に悪化。黒字倒産がちらつく中、いかにピンチをしのいだか。

A.全国の金融機関を駆けずり回った

 長い経営者人生は山あり谷ありでした。バブル崩壊やリーマン・ショック、規制改革などさまざまな壁にぶつかりました。人間、たくさんの壁にぶつかると、それこそ心臓に毛が生えて、だんだん何も感じなくなるものです。今は何が起ころうと、少々のことで動じることはありません。若い頃に心臓に生えた毛も、今では白髪になっているでしょうけれど(笑)。

 そんな私でも「これはもう駄目かもしれない」と思ったことがありました。1973年の第一次オイルショックです。皆さんからしたら大昔でしょうが、私にとっては昨日のことのように思い出す出来事です。

 リースを柱に、保険や金融など多角的な事業を手がけるオリックスは1964年、日綿実業(現双日)、三和銀行(現三菱UFJ銀行)などが出資して発足しました。社員13人のベンチャー企業で、私はその立ち上げメンバーの1人でした。70年に大証二部に、73年には東証一部に上場を果たすなど、事業は順調そのものでした。

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