『嫌われる勇気』の著者で、哲学者の岸見一郎氏がリーダーのあり方を説く連載の第47回。みなさんには習慣がどれくらいあるだろうか。年の初め、習慣について再考しよう。

 哲学者の三木清が、「人生において或る意味では習慣がすべてである」(『人生論ノート』)といっています。習慣には、個人的なものも、社会的、文化的な慣習もあります。会社にもたくさんの習慣があるでしょう。

 もしも何かをする時、その度にどうすればいいか決めなければならないとすれば、たちまち生きられなくなります。

 しかし、三木は「習慣によって我々は自由になると共に習慣によって我々は束縛される」(前掲書)ともいっています。習慣がもともと何のために必要だったかがわからなくなると形骸化してしまうからです。

 例えば、挨拶をしたりされたりすると気持ちがいいので、対人関係はよくなりますが、挨拶が習慣化すると、本来的な意味が見失われてしまうことになります。

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