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たかた・あきと
1979年長崎県生まれ。東京大学卒業。大手証券会社を経て、2004年、父・髙田明氏が経営するジャパネットたかたの社長室長に着任。コールセンターや物流センターの責任者を務めた。12年7月から副社長。15年1月、社長に就任
(写真/鈴木愛子)

 父が社長を退任したとき、一番危惧していたのは話し手の部分でした。父がテレビに出なくなっても番組は作れます。しかし5年、10年という長いスパンで見たとき、ジャパネットは本当に今のままいられるだろうか。そう考えた私は社長就任の前後から「ジャパネットの強みとは何か」を考え続けました。

 そのとき分かったのは、ジャパネットは「見つける」「伝える」「磨く」という3つのステップを愚直に続けているということでした。世の中に埋もれている良い商品やサービスを見つけ、テレビやラジオなどを駆使してその良さを徹底的に伝え、さらに品質に磨きをかけていくのです。

 父の時代は、見つける、伝えるが9割を占めていました。私が父の後を継いだとき、磨くという部分を特に強化していくことに決めました。父が抜けた穴を埋めるには、今まで以上に良い商品やサービスを提供しなければならないと思ったからです。