中堅・中小企業経営者が今読むべき新刊書籍4冊を紹介する。今月は、鈴木忠平著 『嫌われた監督』のほか3冊を取り上げる。

異端の名将の味方なき決断

<span class="fontBold">『嫌われた監督』</span><br>著者:鈴木忠平<br>出版社:文藝春秋<br>価格:2090円
『嫌われた監督』
著者:鈴木忠平
出版社:文藝春秋
価格:2090円

 今年度のプロ野球ペナントレースも終わり、中日ドラゴンズは5位に終わった。ファンはふと落合監督時代を思い出す。落合博満氏が監督を務めていた2004年から11年の間、すべてAクラス入り、日本シリーズには5度進出、07年には日本一にも輝いた。

 こうした圧倒的な実績を残しながら、なぜ「嫌われた」のか。本書は、落合氏のドラゴンズ監督在任中の8年間を追ったノンフィクションだ。

 落合氏は勝利に飽くなき執念を見せた。手堅く奪った2、3点を、圧倒的な投手力で守り切る。それが中日の勝利の方程式だった。

 象徴的なのが、07年、北海道日本ハムファイターズを相手に3勝1敗で迎えた日本シリーズ第5戦。1対0でリードした最終回、シリーズ史上初の完全試合達成を目前にしていた山井大介投手を降板させた伝説の試合だ。

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