Interview 1
プル型営業を社長が担う 社員は関係構築型営業に注力

 広告映像やウェブサイト、動画の企画制作を手がけるEPOCH(エポック、東京・渋谷)。2013年に起業した石澤秀次郎社長は、大学卒業後にオンワード樫山で営業職を務めた。その経験を生かし、3種類の営業手法を駆使しているという。

<span class="fontBold">EPOCH 石澤秀次郎(いしざわ・しゅうじろう)社長</span><br />2005年、明治大学卒業後オンワード樫山に営業職として入社。08年に同社を退職、デジタルハリウッドでCG制作を学ぶ。ウェブディレクターとして多くのウェブや映像制作に携わった後、13年にEPOCHを設立。19年にはアプリ開発会社TIME MACHINEも設立した
EPOCH 石澤秀次郎(いしざわ・しゅうじろう)社長
2005年、明治大学卒業後オンワード樫山に営業職として入社。08年に同社を退職、デジタルハリウッドでCG制作を学ぶ。ウェブディレクターとして多くのウェブや映像制作に携わった後、13年にEPOCHを設立。19年にはアプリ開発会社TIME MACHINEも設立した

コロナ禍でも売り上げが伸びているそうですね。

石澤:21年7月期の売り上げは前期比15%増、8月以降はそれ以上の伸び率で推移しています。

 当社は現在、195社のクライアントから年間700案件を受けています。クライアントの業種が非常に広く分散しているので、コロナ禍があっても売り上げが取れています。これはロジカルに営業を強化してきた結果です。

 広告業界は、クライアントとの関係を深めてリピート受注につなげるリレーション型営業がほとんどです。クリエーティブの会社は営業ベタなところが多いのですが、私自身は、企業にとって営業することは呼吸をするのと同じように当然のことだと思っています。

 リレーション型営業だけに頼らず、プル型、プッシュ型の営業をうまく組み合わせて、お客様に満足していただきながら仕事を獲得していくことを目指しています。

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