今年8月、東京・中野に24時間営業する無人の古着店(写真)が開いた。経営者の柔軟な発想による同店は、人口減少時代の新しい売り方を示している。店員を増やす、営業先に何度も通うといった従来の売り方を見直し、人手をなるべく少なく済ませる効率的な売り方が今求められている。本特集では、コロナ下で加速する「売り方革新」の実像を探る。

(写真:尾関裕士)

<特集全体の目次>
・24時間、店員ゼロで売り上げを伸ばす古着店
・若手が提案、マーケティングオートメーションで古い営業を効率化
・営業担当ゼロで、お客の側から注文が来る仕組み
・非対面で売る秘訣 「オンライン商談は嫌」と言われたら
・髙田明氏に聞く伝える極意「必要量の10倍情報を集めよ」


1990年代に店頭販売から通信販売へ猛スピードで舵を切った。社長自らメディアで商品を提案する手法で、街の繁盛店の限界を突破。業界の革命児であるジャパネット創業者、髙田明氏に「伝える極意」を聞く。

先日(9月19日)、久しぶりにテレビ通販番組に出演していましたね(下の写真)。

たかた・あきら
ジャパネットたかた創業者。1948年長崎県生まれ。86年、カメラ販売の「たかた」(現ジャパネットたかた)を設立。通信販売にシフトし業績を大きく伸ばす。2015年、社長を退任。17年から20年1月までジャパネット傘下のプロサッカークラブ、V・ファーレン長崎の社長を務めた

髙田:僕の弟じゃないかな(笑)。冗談はさておき、新型コロナウイルスの影響が長引く中で、みなさんに元気をお届けしたいと思いましてね。敬老の日に向けてちょうど発信したい商品があって、出てみようと思ったのです。反響は大きかったですよ。

最近はオンラインでのコミュニケーションが珍しくなくなりました。そこで今回は長年、通販番組で話し手を務めてきた髙田社長に、画面越しでもいかにうまくコミュニケーションを図るかについて聞きたいと思います。

髙田:コツはないですね。表情をどう見せるかや表現の仕方といったテクニックも必要ですが、それ以外の部分も大切です。とかく技術論に走りがちですが、それだけではうまく伝わりません。

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