今年8月、東京・中野に24時間営業する無人の古着店(写真)が開いた。経営者の柔軟な発想による同店は、人口減少時代の新しい売り方を示している。店員を増やす、営業先に何度も通うといった従来の売り方を見直し、人手をなるべく少なく済ませる効率的な売り方が今求められている。本特集では、コロナ下で加速する「売り方革新」の実像を探る。

(写真:尾関裕士)

<特集全体の目次>
・24時間、店員ゼロで売り上げを伸ばす古着店
・若手が提案、マーケティングオートメーションで古い営業を効率化
・営業担当は置かない。お客の側から注文が来る仕組み
・非対面で売る秘訣 「オンライン商談は嫌」と言われたら
・髙田明氏に聞く伝える極意「必要量の10倍情報を集めよ」(11月13日公開)


 「2006年に社員4人で創業して、営業担当者を置かずにきた」

 こう語るのは、アドバンド(東京・豊島)の中野道良社長。パンフレットやホームページなど企業向け広告物の企画・制作を手がけ、売上高は1億6000万円(2020年5月期)だ。

 「営業担当者を1人雇うと人件費や社会保険、各種経費など1年に約1000万円かかる。代わりに、会社サイトや販促用冊子の充実に数百万円をかけたほうが、費用対効果は大きい」と中野社長。

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