人手不足に苦しむ中小企業に付け込む怪しい業者は少なくない。今回は、派遣業者から外国人労働者を安易に受け入れたことで大騒動に発展してしまった事例を紹介する。

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)

 コロナ禍で往来が減ったとはいえ、日本各地のさまざまな場所で外国人が働く光景は珍しくなくなりました。彼らなしに現場は回らないという会社も多いのではないでしょうか。

 ただし、外国人を雇用する上では気を配らなればいけない点が多々あります。今回は、派遣業者から外国人労働者を安易に受け入れたことで、会社の基盤を揺るがすほどの大問題に発展してしまった事例を紹介しましょう。

 ある製造業のケースです。その会社は慢性的な人手不足に陥っていました。コロナ禍以後は外国人も採用できず、困り果てていたようです。

 そんなとき、ある派遣業者が「いい外国人労働者がいる。20人、30人ならすぐに派遣可能だ」と提案してきました。そんなうまい話があるのかと不審に思ったものの、「正規のビザで入国しているから問題ない」と説明されたため、深く追及することなく、雇用を決めてしまったと言います。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1147文字 / 全文1625文字

日経ビジネス電子版有料会員なら

人気コラム、特集…すべての記事が読み放題

ウェビナー日経ビジネスLIVEにも参加し放題

バックナンバー11年分が読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。