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座右の銘にする「三鏡」

特に印象に残る話、経営者が参考にしたほうがよい話は何でしょうか。

出口:1つだけ挙げるなら、「三鏡」です。リーダーが正しい意思決定を下すために3つの鏡を活用することの大事さを説いています。私も座右の銘にしています。その3つとは、「銅の鏡」「歴史の鏡」「人の鏡」。順番に紹介しましょう。

 「銅の鏡」は現代の鏡と同じ。自分の顔や姿をチェックして、明るい表情をしているか、部下が話しやすそうな雰囲気を出せているかを確認する。不機嫌な顔をしていたら、意見を述べようと思った部下は話すのを止めてしまうかもしれません。それを防ぐために、銅の鏡で自分の姿を確かめます。

 「歴史の鏡」は、過去を学んでこれから起きる事態に備えるという意味です。過去の出来事を多く学び、現在起きている事象、将来起こり得る事象について類推して対策を取ることができます。