中堅・中小企業経営者が今読むべき新刊書籍4冊を紹介する。今月は、日本マクドナルド著 『日本マクドナルド 「挑戦と変革」の経営』のほか3冊を取り上げる。
「挫折」を「前進」のきっかけにできるか

卓越した経営センスで外食産業に革命を起こした希代の実業家、藤田田。その藤田が遺した日本マクドナルドが2021年、創業50周年を迎えた。
同社の波乱万丈の半世紀を振り返ったのが本書だ。同社の歩みは「挫折」「停滞」「試行錯誤」「前進」の繰り返しの軌跡でもある。
例えば「挫折」として記憶に新しいのは、14年7月に発覚した輸入鶏肉の保存期限切れ問題(のちに問題の鶏肉は日本には輸出されていなかったことが確認された)と、15年1月に発生した異物混入問題だろう。
当時、同社はデフレ時代の勝ち組とされていたものの、これらの問題の影響で一気に「停滞」の時代を迎える。実際、14、15年の2年間で売り上げが1300億円も減少した。
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