今月の調査マン
東京商工リサーチ 情報本部情報部課長 後藤賢治
横浜支店調査部、同支店情報部を経て現職

 企業にはメインバンクがある。そうした当たり前の関係に、変化の兆しが出ている。

 バブル崩壊後、金融危機をくぐり抜けた金融機関、戦後最大の不況を生き延びた企業は、お互いに必要性を認めてきた。ところが、経営者の世代交代や低金利の貸し出し競争が広がると、環境が激変した。金利や有利な貸し出し条件でメインバンクを変更する経営者が増えたからだ。

 コロナ下でも、その流れは変わらない。雨が降ったら傘を取り上げるのでなく、差し出すのが本来のメインバンクだ。目先のメリットに目を奪われた経営者とメインバンクが結びついても、希薄な関係は変わらないことが多い。

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