「ただ頑張って(自転車を)こぐのではなく、どうすればもっとうまくこげるか、どうすればもっと上へ上へと行けるかを考える。その知恵は誰かに教わるものではなく、今まさにやっている仕事の中で、ありとあらゆる可能性を探る中で見つかるものです」

 「一生懸命働くことと、重労働は別なものである。一生懸命に働けば何かが生み出されるが、重労働は労働のうちで最も非生産的なものである」

 2つの言葉は、誰もが知る2人の経営者のものである。似て非なる言だが、根底のところに通じるものがある。働くのはいいが、ただがむしゃらではだめ。もっと能率的な方法はないのかを探り続けることこそ第一と見える点だ。前者は、京セラ創業者で名誉会長の稲盛和夫氏、後者は米フォード・モーター創業者のヘンリー・フォード氏のものである。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1708文字 / 全文2061文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、11年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。

文庫『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち』

 稲盛和夫氏を師と仰ぐ経営者たちは、どのように稲盛氏の教えを学び、実践してきたのか。「経営者とはどんな人間であるべきか」という根源的な問いへの答えが、稲盛氏と、その門下生たちの言葉から見えてくる。

 稲盛氏の「究極のリーダーシップ論」を実例とともに解き明かした1冊が、お求めやすい文庫『経営者とは 稲盛和夫とその門下生たち』(日経トップリーダー編、日経ビジネス人文庫)になって新登場。