中堅・中小企業経営者が今読むべき新刊書籍4冊を紹介する。今月は、名和高司著 『稲盛と永守』のほか3冊を取り上げる。

名経営者はどこに到達するのか

<span class="fontBold"> 『稲盛と永守』</span><br>著者: 名和 高司<br>出版社:日経BP(日本経済新聞出版)<br>価格:1760円
『稲盛と永守』
著者: 名和 高司
出版社:日経BP(日本経済新聞出版)
価格:1760円

 京セラの稲盛和夫氏と日本電産の永守重信氏。いずれも京都発のベンチャー企業としてスタートし、グローバル企業へと飛躍させた現代日本を代表する希代の経営者だ。

 本書では、両者のリーダーとしての横顔と経営哲学および経営手法を紹介しながら、共通点を明らかにしている。

 著者は両者の経営モデルの共通点として、「志から出発していること」「長期目標を立てると同時に短期的に結果を出すことにこだわり続けること」「人の心に火をつけること」の3つを挙げている。

 唯一無二の2人のカリスマ経営者には意外に共通点が多い。例えば、昭和を代表する思想家、中村天風の影響を受けていること、人格形成に母親の存在が大きかったこと、独自の成功の方程式を構成する3要素(考え方、熱意、能力)が同じであるといった点だ。

 経営の手法に古いも新しいもない。山を登る方法がそう何種類もないように、神髄を極めると到達点は同じになるのかもしれない。経営が円熟味を帯びるにつれ、2人とも心の美しさや利他といった概念を盛んに話すようになったことも興味深いとする。

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