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中村利江(なかむら・りえ)
1964年富山県生まれ。関西大学在学中、女子大生によるモーニングコール事業を立ち上げ話題に。88年、リクルートに入社。入社1年目でトップセールスとなり年間MVP賞を受賞。その後、「ほっかほっか亭」の西日本地区本部であるハークスレイなどを経て、2001年、夢の街創造委員会(現出前館)取締役、02年に社長就任。09年から会長。一時、カルチュア・コンビニエンス・クラブに転出するも12年、社長に復帰。20年3月LINEグループと資本業務提携を締結。同年6月から現職(写真:鈴木愛子)

Q. 3年間、社業から離れている間に、方向性を誤り成長が鈍化。社長に再登板し、どう立て直したか。

A.顧客本位の経営に立ち返った

 会社というものは、トップ次第で良くも悪くもガラリと変わるものです。出前館も、私が不在にしていた3年間で、以前のような会社ではなくなっていました。

 私は1999年の創業時から出前館に関わり、2002年に社長に就任しました。06年に大証ヘラクレス(現ジャスダック)へ上場を果たした後、09年に後進に道を譲り一時、一線を退いていました。

変調の予兆を感じる

(写真:鈴木愛子)

 この間、出前館の経営にはほとんどタッチせず、毎月開かれる役員会議に出席するのみでした。「新しい経営陣に任せたのだから、あまり口出ししてはいけない」と思う一方で、「あれ、おかしいな」と感じることが増えていきました。