新型コロナウイルスの拡大で業績低迷に悩む経営者は多い。一方で、「不況期こそチャンス」と、投資を積極化する経営者がいる。なぜ、不況期に投資をするのか、それによりどれだけ企業力を伸ばし、他社に先行することができるのか。不況期に攻めの手を打ち続ける経営者の考え方を聞いた。

<特集全体の目次>
・M&A、新規事業、設備・人材投資。不況期こそ競合に差をつける
・「新規事業こそ次の不況の備え」ヤマチユナイテッドグループ 山地章夫代表
・「同じ品質が安く手に入る」井口一世 井口一世社長
・樹研工業社長が父に学んだ考え方「不況期は『宿題』に取りかかる」
住宅販売事業を中心に多くの事業を抱えるヤマチユナイテッドグループ(札幌市)。北海道も新型コロナウイルスの影響を色濃く受けている。それでも、2020年の業績に悲観の色はない。山地章夫代表は、「売り上げについては前年並み。利益は前年よりは低くなりそうだが、十分な黒字を見込んでいる」と語る。

1955年生まれ。経営コンサルタント会社を経て、28歳で父が経営する建材問屋に入社。新規事業を次々と立ち上げた。多角化経営を発展させ、多くの経営者でグループ会社を構成する「連邦経営」を提唱している(写真:吉田サトル)
90%減の事業もある
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