8月24日、京セラ創業者の稲盛和夫氏が亡くなった。 「経営12カ条」「六つの精進」「アメーバ経営」……。稲盛氏が経営にもがく中でつくり上げたその哲学体系は単なる経営にまつわる技法の領域をはるかに超え、日々の決断に悩む経営者の心の拠りどころとなっている。稲盛氏が遺したものの重みをあらためて見つめ直す。

(写真/菅野勝男)
(写真/菅野勝男)

・熱狂的「追っかけ」経営者が語る稲盛和夫の魅力 

・「あいつはプロやな」と言ってくれた カメラマンが見た稲盛和夫

・心を起点に自分と会社を変革 盛和塾で生まれ変わった経営者たち
 (10/5 17時公開)

晩年の稲盛氏を撮り続けたカメラマン、菅野勝男氏。日本航空再生の現場や、托鉢に向かう稲盛氏にも同行した。

鹿児島県にある西郷隆盛像の前で笑顔を見せる稲盛氏。撮影直前まで土砂降りだったが、足元が悪い中でも嫌な顔ひとつせず歩いて撮影に応じたという
鹿児島県にある西郷隆盛像の前で笑顔を見せる稲盛氏。撮影直前まで土砂降りだったが、足元が悪い中でも嫌な顔ひとつせず歩いて撮影に応じたという
カメラマン略歴
菅野勝男(すがの・かつお)
大阪府高槻市生まれ。広告写真家の山口周作氏に師事。2002年独立。稲盛和夫氏以外にも、「日経ビジネス」「日経トップリーダー」で多くの経営者インタビューなどを撮影。「写真は撮るものではなく表現するもの」と考えて日々写真を撮っている
鹿児島の市街地を一望できる城山公園から市街地を望む。鹿児島は稲盛氏の出身地である
鹿児島の市街地を一望できる城山公園から市街地を望む。鹿児島は稲盛氏の出身地である

 このページの写真はすべて、2005年5月に鹿児島県で撮られたものだ。日経ビジネスの連載用に撮ったもので、菅野勝男氏が初めて稲盛氏を撮影する機会となった。

 公園内のぬれた砂利道を這いながら撮影する菅野氏を見て、「あいつはプロやな」と言ってくれたことが、菅野氏の転機になったと語る。