<span class="fontBold">長期政権を狙ったはずだったが、わずか1年で「退陣」となった菅義偉首相</span>(写真/共同)
長期政権を狙ったはずだったが、わずか1年で「退陣」となった菅義偉首相(写真/共同)

 自民党の総裁選挙が終わり、岸田文雄氏が新総裁に選出された。前任者の退陣理由への関心は薄れているだろうが、そこに見えるものもある。菅義偉首相はなぜ事実上の辞任に追い込まれたのだろうか。

 衆議院議員の任期満了(10月21日)による総選挙を間近に控え、人気の無い菅氏では「顔」にならないという議員心理の奔流が重圧となって総裁選不出馬につながった、など誰もが知る解説はある。では、昨年9月の政権発足時には74%にも上った内閣支持率(日本経済新聞社)が1年後の「総裁選不出馬」表明時には36%へ急降下するほどに人気を失ったのはなぜなのか。

危機時の行動の4タイプ

 少し古い本だが、『原子力安全の論理』(日刊工業新聞社刊)の中で、著者であり元原子力安全委員会委員長の佐藤一男氏は、危機に直面した際に取る行動から人間を4つのタイプに分類している。

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り1679文字 / 全文2058文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「日経トップリーダー」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。