数字をただ漫然と見ていると、異常値に気づかない。異常値に気づくには、毎日穴が空くほど数字を見ること。 「『何かおかしい』と思った時に、その違和感を放っておかないことだ」とメガネスーパーの星﨑社長は指摘する。

今月の一句
見逃すな不測のサイン見逃すな


(写真:鈴木愛子)
(写真:鈴木愛子)

 会社の数字を見るときに注意したいポイントは、「その数字が通常時と比べ、大きく乖離していないか」ということに尽きます。あらゆる数字を、異常値になっていないかチェックをかけるだけで、会社の異変を早期につかむことが可能なのです。

 メガネスーパーでは、毎日午後1時から午後9時まで1時間ごとに、全店の売り上げがメガネ、コンタクトレンズ、補聴器といったカテゴリー別にリアルタイムで見られます。このデータは、新人から経営幹部まで全社員が共有しています。

 前職のアパレルメーカーにいた際はさらに細かく、30分おきに販売実績を出していました。私はその都度こまめに確認しては、必要に応じて店舗に指示を出していました。

 ある日、セール販売を実施していたときのことです。特定の店の粗利が極端に落ちているのに気づきました。そこで私は店舗に「異常値が出ているけれど、何かおかしな売り方をしていないか」と問い合わせました。

 すると、原因はすぐに分かりました。ワンピースとブーツを1万円でセット販売していたのですが、原価の高いブーツと原価の安いブーツをいっしょくたにセット売りの対象にしていたためでした。

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